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内容説明
あなたはまだ本当の〈時間〉を知らない。
ぐいぐい読めて世界が変わる。
時間哲学の第一人者による、
私たちの常識を揺さぶるベルクソン入門!
「本書を読み終えたとき、時間についてのあなたの感じ方が少し変わっているかもしれません。大きな結論を手に入れるというより、出来事の見え方をずらせるようになる。予定に追われる一日、ふいに蘇る記憶、迷いのなかでまだ固まりきらない決意。(中略)これらが、単に「ある」ものではなく、それぞれの時間の中で、少しずつ生まれ、折り合い、かたちを変えてきたものとして見えてくる。
見え方が変わるだけではありません。あなたが立っている時間の地形そのものが、組み替わる。そのとき、時間とは、私たちを外から測り、急かし、管理する枠ではなく、私たち自身を内側から変えていくひとつの力なのだと感じられるはずです。もしそうなったなら、この本は役目を果たしたことになります。」(「はじめに」より)
【本書の内容】
第一章 時間という「型」を解きほぐす
第二章 自分を生き直す
ー『試論』が開いた自由の地平
第三章 私と世界を時間でつなぐ
ー『物質と記憶』が描く持続のスペクトル
第四章 生命の創造性を解き明かす
ー『創造的進化』が捉える進化のからくり
第五章 社会地形を書き換える
ー『道徳と宗教の二つの源泉』がひらく人類の未来
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kooheysan
10
意識(自我)、記憶(身体)、生命、社会の分野を「時間」を一つの着眼点として考えていくベルクソンの哲学に関して、単なる主著の解説に留まらない入門書。おそらく原著は難しいのでしょうが、そう思わせないぐらいおもしろくて引き込まれました。時間を数直線のように捉えることがなぜまずいのか、感覚における「時間の力」の意義、目的論でも機械論でもない進化の考え方、社会(そしてそれを維持するための道徳や宗教)は生命の本能が起源であるなど、なるほどそういうふうに考えるのか!という着眼点がたくさんありました。2026/09/27
蛸
9
『世界は時間でできている』の平井靖史によるベルクソン入門者。第一章でベルクソンに固有の時間観を解説して、残りの章で主著の内容を分析していくという構成。 「自由意志」「心身問題」「生命進化」「社会」と、ベルクソンが著作で扱った問題はそれぞれに哲学史上のビッグテーマだ。ベルクソンは、ある時は「問い」そのものの前提を問い直し、「問い」そのものの解像度を自由自在に操り、問題を解きほぐしていく。その手つきは極めて鮮やかで、導き出される答えは美しい。2026/09/03
ソーシャ
6
精神病理学でもよく参照されるアンリ・ベルクソンの哲学の要所を各著作を紹介しながらコンパクトかつわかりやすく解説した新書。文章は読みやすく、著者の例えもわかりやすいのですが、常識とは違った世界の見え方が紹介されていてふと立ち止まって考えてみたくなる一冊でした。なお、全人類におすすめしたいそうです。(あとがきが熱い)2026/09/13
恐竜人間(絶滅危惧種)
6
ベルクソンという人がいるのは知ってたけど、どんな哲学者かは知らなかった。ベルクソンの本は読むたびに表情が変わるので、ウナギのようなつかみどころのない哲学者だと言われているそうだ。正直、内容は難しくて理解できたとはとても言えないけど、なんとなくどういうことを言ってるのかわかっただけでも収穫だ。2026/08/27
多聞
5
新書の哲学者の入門書として最良の一冊であり、世界の見方が変わるきっかけを与えると思う。ベルクソンが主著で扱った「時間」「自由意志」「心身問題」「生命進化」「社会」などについてかなりわかりやすく解説がなされている。ベルクソンを未読の方などがこの本を読んだら強い感銘を得ることができると思う。今年出た本の中でもかなり良質な一冊。2026/10/04




