内容説明
★TVアニメ化決定の人気シリーズ最新刊★
主従の前に現れたのはアルウィンの元婚約者であり隣国キングスフォードの第二王子クライヴだ。彼は再びアルウィンに求婚し、迷宮攻略を禁じようとする。さらには拡大する砂漠化の原因たる迷宮の封印を提案し『灰色の隣人』に波紋が広がる。封印か、存続か。太陽神教や大地母神教、裏社会も暗躍し分断される世論を前に、マシューはひとり無力感を覚えていた。いかに日の下で怪力を振るおうと、いくら闇夜に紛れて邪魔者を消そうと、政治とは個人の力では動かしようがない。一方で、混乱する街に集結していく、元『百万の刃』の英雄たち。その中のひとり、『死の天使』の異名を持つラファエラはマシューのかつての恋人でもあって……
立場の違い、負い目、劣等感、些細なすれ違い――飼い主とヒモを結ぶ赤い糸は、今まさに混沌とした街の風に揺れている。激化する異世界ノワールはついに第2部クライマックスへ!
【電子特別版】には、書き下ろしショートストーリーを収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
主従の前に現れたアルウィンの元婚約者で、隣国キングスフォードの第二王子クライヴ。彼は再びアルウィンに求婚し、手を回して彼女の迷宮攻略を禁じようとする第7弾。クライヴは迷宮の封印を提案し波紋が広がる中、太陽神教や大地母神教、裏社会も暗躍し迷宮の封印か存続かに分断される状況で、元『百万の刃』の英雄たちに街に集結。そこから新たに「攻略派」を掲げたアルウィンが封印派と存続派との三つ巴で投票を争う構図、それぞれが自分のやるべきことのために動いた激動の結末、2人に絡めた酒場のエピソードもまたいい感じに効いていました。2026/07/12
alleine05
9
微妙。第一部終盤のときもそうだったけど、ひとつの区切りということであれこれ詰め込み過ぎて、テンポが悪く話がごちゃっとして分かりづらくなっている気が。『百万の刃』関係者が今回だけでいきなり二人増えるのも雑で安っぽく感じられたし、そのうちの一人のロブの口調が無理にキャラを立たせようとして逆に薄っぺらくなっている印象。さらに今回だけでマシューが何度かピンチに陥り、その度に偶然なんとかなりましたという展開が何度もあったのもどうなんだという気が。2026/07/23
椎名
6
マシューと深い仲だった女(なんだかんだ言いながら健全)かと思いきやちゃんと深い仲だった話が出てきて興奮してしまった……ありがとうございます。マシュー筆頭に全員綺麗なだけじゃないところがこの作品、キャラクターの魅力だよなと思う。二部完結と大々的に言うにはさらっとした一冊だったが、マシューとアルウィンの出会いとそれに重ねての引きはとても良く、味わい深い読後感。アニメのキャストが嵌まりすぎているのでメディアミックスも楽しみ。2026/07/17
みやしん
2
人物配置やその動向に無理がなく、ストーリー進行もいい意味で単純明快だからとても読みやすい。ワルぶった主人公像は必ずしも唯一無二ではないが、ライトノベルのステージにピカレスクロマンを落とし込む挑戦は非常に評価したい。今回は一時退場となったけど、王子の清廉さがどこまで通じるか(作者に愛されるか)観物である。陳腐な悪知恵を付けなければよいが。2026/08/11
ノーマルひこう
1
今巻で第二部完結とのことだけど、その割に戦う相手が(強さはともかくとして)小物臭い。大物っぽい敵も出てくるけど顔見せだけだった。マシューの「調和せし神々」での戦闘はそれぞれの能力が都合良すぎるようにも思うけど、インチキじみた強さの敵をそれ以上のインチキで攻略する感じは爽快だ。エピソードとしては、ナタリーの真意を知るくだりがとても良い。マシューへの罵倒が苛烈になればなるほどニヤニヤしてしまう。2026/07/10
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