内容説明
ほんとうの言葉で話したいすべての人たちへ
他者と生きるために、いま一番大切なこと。
東畑開人さん推薦!
(新書大賞2026受賞作『カウンセリングとは何か』著者)
「会話は生きたり、死んだりする。壊したり、壊されたりする。ふしぎとしか言いようがない。この謎を村上さんが解き明かしてくれる。」
SNSやAIの発展によって、「言葉」はあふれるようになった。
しかし、加速する現代社会では、生活に息づく「会話」が失われようとしている。
・なぜ、会話はうまくつづかないのか?
・なぜ、居心地の悪さを感じるのか?
何でもない会話ができるところにこそ、真に安全に生きるための場所はひらかれる。実践者の声と哲学的思考を往復し、「人生にとって会話とは何か」を探究する。『客観性の落とし穴』(新書大賞2024第3位)著者の最新作。
「僕たちは管理と競争へと巻き込まれるなかで孤立し、〈生きるスペース〉を失うこともしばしばある。とはいえ〈生きるスペース〉は大げさなものではない。誰もが日々の暮らしのなかで手にすることができるはずのものだ。では、どのように確保しうるのか。それを本書では探していきたい。」(「はじめに」より)
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
52
「会話」ということを、改めて考える時間になった。数年前からは、どちらかと言うと「対話」に関することへの志向が強かったので、いいタイミングで出会えた。「会話」と「対話」の違いは、ある程度、認識していたが、「場」を考えるとナルホドと思う。会話が成り立つ場の意味。そこから、対話へ至るプロセス。中でも書かれているが、先に読んだ「刑務所で当事者研究をやってみた」を想い出しながら読んだ。隣人の定義にも納得。熊谷晉一郎先生の自立の定義とも響きあう。2026/10/05
Janjelijohn
12
無駄を省き、効率化を求める世の中では伝えたいことが伝えられない、伝えるための言葉が失われてしまっている。それは我々の生きづらさに繋がっている。そんな中で著者は人々が安心して話せる場の確保の大切さを語る。また、無駄話は我々にとって無駄ではないと説く。この本を読んで新しい視点で普段の周りとの会話にも参加しようと感じた。それは自分自身の心理的安全性を守ることでもあり、周りの人の助けにもなると感じた。2026/09/26
とうこ (旧みき)
8
まず会話があり、頽落している私たちは、同じ世界にいて同じところで出会える。 やさしく沈黙を聞くことは難しい。そして、何に沈黙させられているのかということに向き合うのも困難。 生き延びるために私ができることは何だろう。世界は大きいのに。2026/07/13
釜煮蕎麦
4
僕自身会話が苦手なので、生きるスペースを持てていないのか。それが経験によってたどり着いた状態かもしれないと思う。規範よりも自分の欲求に目を配ってみたい。2026/07/18
1996
4
面白いテーマだった。 会話はゴールを決めない。アドリブであり、対話とは異なる。会話も対話も、相手から話を聞き出すためには安心感が必要。安心感を前提とした沈黙が、話し手の深いところにある言葉を生み出すことにつながる。 ただ、安心出来ないために沈黙になってしまうこともある。 全体的に少しくどい。似たようなことを言い方を変えて繰り返してる感が強く、読み進める勢いが出なかった。 職場でも、もう少し雑談増やしてみようかな。生成AIに仕事の相談もするようになって、人と話す頻度が間違いなく減ってる気がする。2026/07/12




