内容説明
ほんとうの言葉で話したいすべての人たちへ
他者と生きるために、いま一番大切なこと。
東畑開人さん推薦!
(新書大賞2026受賞作『カウンセリングとは何か』著者)
「会話は生きたり、死んだりする。壊したり、壊されたりする。ふしぎとしか言いようがない。この謎を村上さんが解き明かしてくれる。」
SNSやAIの発展によって、「言葉」はあふれるようになった。
しかし、加速する現代社会では、生活に息づく「会話」が失われようとしている。
・なぜ、会話はうまくつづかないのか?
・なぜ、居心地の悪さを感じるのか?
何でもない会話ができるところにこそ、真に安全に生きるための場所はひらかれる。実践者の声と哲学的思考を往復し、「人生にとって会話とは何か」を探究する。『客観性の落とし穴』(新書大賞2024第3位)著者の最新作。
「僕たちは管理と競争へと巻き込まれるなかで孤立し、〈生きるスペース〉を失うこともしばしばある。とはいえ〈生きるスペース〉は大げさなものではない。誰もが日々の暮らしのなかで手にすることができるはずのものだ。では、どのように確保しうるのか。それを本書では探していきたい。」(「はじめに」より)
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
5
まず会話があり、頽落している私たちは、同じ世界にいて同じところで出会える。 やさしく沈黙を聞くことは難しい。そして、何に沈黙させられているのかということに向き合うのも困難。 生き延びるために私ができることは何だろう。世界は大きいのに。2026/07/13
nobu
1
著者の最新刊。これまでの著者の考察がさらに進み、腑に落ちることが多い書であった。「利害とは無縁な仲間を持てず、無駄を愛せないとき、僕たちは効率や管理の要請を内面化して市場の歯車となり、他の人たちにも組織の論理を押し付ける」だから無駄話という会話を続けることが「生きるスペース」を作り出し、その中で愛とも自分も大事にできる対話が生まれ、その中で自分についての言葉と自分たちのしたいことが自然と見つかってくる。2026/07/05
祭囃子
0
会話、そして他者との関わりについて独自の哲学的考察に基づく探究はあまりなく、有名学者の学説を紹介しつつ一般的な結論に落ち着いていた。 一般書として販売するという出版社と編集のニーズに応えたのかもしれない。が、ビジネス書と変わりがない出来栄えで残念だった。専門的知見と独自色のある展開が読みたかった。ただ、これは勝手な感想で、さらりとでも会話や対話について考えてみる機会にはなろうかと思います。2026/07/13
1996
0
面白いテーマだった。 会話はゴールを決めない。アドリブであり、対話とは異なる。会話も対話も、相手から話を聞き出すためには安心感が必要。安心感を前提とした沈黙が、話し手の深いところにある言葉を生み出すことにつながる。 ただ、安心出来ないために沈黙になってしまうこともある。 全体的に少しくどい。似たようなことを言い方を変えて繰り返してる感が強く、読み進める勢いが出なかった。 職場でも、もう少し雑談増やしてみようかな。生成AIに仕事の相談もするようになって、人と話す頻度が間違いなく減ってる気がする。2026/07/12
天ぷら
0
速読。SNSの言葉、LLMが生み出す言葉、人同士の会話が減ったのに世の中に溢れる言葉ばかりが増えて行く世界の中で言葉を使うにはチカラが必要だ。ちょっと出かけるとか、腰をあげないと、会話ができない世の中になってしまった。 終盤のヤングケアラーの女性の話は刺さる。会話がなく閉じていておかしな世界をあたりまえと思って生きている人と一緒に外へ行きたい。2026/07/08




