レテ/移動祝祭日

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レテ/移動祝祭日

  • 著者名:小俵鱚太【著】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 書肆侃侃房(2026/05発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863856318

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内容説明

第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞!

レテ それはかんぺきな夏。それはまたthe very best みたいなやつだ

新しい平熱
人は皆、四季の中に生きている。そのことを小俵さんはとても素直に受け止める。
花鳥風月を高らかに歌い上げるのでない、さりとて照れることもなく短歌に落とし込む。
ときに無駄や余白も厭わないその手つきは「平熱」「等身大」とでも言い表せられるけど、どこか「新しい平熱」とでも呼ばないと気が済まないものがここにはある。
――長嶋有

【収録歌より】
夢だから告白できる汀にてあり得ぬほどの桜貝散る

善人じゃないと気づいて人生はようやく冬の薔薇に追いつく

海の日は移動祝祭日だから今年のハルは海の日生まれ

それは別離の、別離のそれは川となる川を渡って家まで送る


【栞文】
江戸雪「祝祭と別離と」
「じわじわと胸が熱くなり「ああ、これは祝祭だ」とおもった」

内山晶太「一首一首の丘」
「しずかな場所でたっぷりと時間をかけて読むのがふさわしい一冊」

近江瞬「〝本当〟の心、〝本当〟の世界」
「ありありとした〝本当〟として響くに違いない」

瀬戸夏子「ふたつの川」
「淡く現実が滲んでくる」

【著者】
小俵鱚太
1974年12月生まれ。横浜市在住。
2018年8月に短歌と出会う。「短歌人」、「たんたん拍子」所属。
第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞。

目次


レテ
ロトンヌ
リヴェール
ル・プランタン


水無月、満ちる
ドッペルゲンガー
朝と植物園


湯上りで切る
冬のサンクチュアリ
春を待つ足
ユトリロ的な
ナインボール
ずっとねむたい
リョコウバト後の世界
魔除けなのかな
時間を止める
テ・トワ(Tais-toi)
そら想う海
冬支度
師走なら師走の
無職の冬
無職の春
セーフモード


赤服のハードボイルド
ナビを無視して


移動祝祭日
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おーえ

5
電車で見かけた知らない男性の暮らしを覗き見しているような気持ちになった。 自分の中にもあるけれど言語化していなかった小さな心の動きを捉えてる落ち着いた歌が多くてよい。 1人での静かな発見をもとにした爽やかさと穏やかさが続く歌の中で、娘のハルをうたった歌は切実で刺さる。 「しなくても良い前泊に夜の窓あけてビジネスホテルの窓」 →しなくても良い前泊って最高。これを共感できるの嬉しい コメントによかった歌並べる2025/01/15

yumicomachi

3
淡々としてさりげないが、ときとして心の深いところに触れてくる口語体の短歌が374首収録されている。第二回笹井宏之賞長嶋有賞受賞歌人の第一歌集。〈「明朗」の朗ですという人と会い割り勘にした夏のいちにち〉〈なぜ知っているのドッペルゲンガーをパパもそういうのが好きだった〉〈海の日は移動祝祭日だから今年のハルは海の日生まれ〉〈てんとう虫に手首くるくる上らせてハルもくるくる回る公園〉等の歌に惹かれた。「ハル」は主体の子どもであるようだ。栞文を江戸雪、内山晶太、近江瞬、瀬戸夏子が寄せている。2024年7月15日発行。2025/03/09

clintwestwood

1
自分の言葉に対する確信の無さ。短歌の世界ではあまり良くないとされるが表現が動き得る揺らぎに色気を感じる。2026/05/04

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