内容説明
最近、青山幸喜の様子がおかしい。言葉の全てが強く正しく厳しく、怖い。聖書の教えを布教する怪しげな動画チャンネルも運営しているようだ。
佐々木るみは気づく。彼の目に宿る奇妙な光に……。
青山を案じ、調査に乗り出したるみは、彼の祖父が遺した手記を入手する。
戦後すぐの出雲、人々は目から黒い液体を垂れ流し「善くなった」と歓び、家々を覗き込んでは同じ“眼”を探す――。
青山を救う鍵はどこに!? るみはお荷物新米事務員・長尾アカリと共に、佐々木事務所最大の危機に立ち向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
62
「あなたも善くなりましょう」神の言葉を聞き黒い涙を流す人々。まるで何かに感染したかのように…。そして今回は青山に異変が起こる、佐々木事務所最大の危機。聖書の教えを布教する不気味な動画チャンネルを立ち上げた青山。しかしかつて優しさに溢れていた彼の言葉は冷たく鋭く厳しい。何が彼を変えてしまったのか?調査を始めたるみは青山の祖父の日記を入手する。それは戦後の出雲で起こった、神に選ばれた少女と住民達の凄惨な記録。力を失った佐々木るみはこの怪異にどう立ち向かうのか?前作で完結かと思っていたのでこの続編は嬉しかった。2026/04/20
papako
34
前作が完結って書いてる方たちが多くて、なんだかすっきりしないなぁと思っていたので、この巻が出て嬉しい。そしてやっぱり恋愛ものですね!青山くんのお祖父さんが遭遇した出雲の怪異、読んでいても息苦しかった。猪狩医師と少女の結末が知れたのだけは救いでした。どんな怪異にも対抗できる片山様、最高です。青山とるみは一件落着だけど、アカリちゃんどうなっちゃうの?次は彼女ね。どうにか助かって欲しい。2026/04/18
備忘録
26
キリスト教ホラーとしてはかなり完成された作品になったと思う ずっと善を説く青山がとにかく不穏な空気を発していて素直に怖い2026/04/25
佐倉
15
今回は前々巻にあたる『聖者の落角』を受けたもの。メインテーマもかなり近く”るみ先輩の心理的安全の土台である青山くんが揺るがされる“という点だが今巻では本当に⋯という展開。青山くんの祖父にあたるパトリックの回想録が中盤で挟まり、青山くんに取り憑くナニかと同じもの(というかその源流)にパトリックが出会っていたことが描かれていく。青山くんと同じくらいの善人だが、これまでに受けた心ない言葉と差別を赦せない気持ち、自分を生んだ父への疑問など複雑な人間性が感じられるいいキャラだったので彼の話をもっと読んでみたい。2026/04/08
冬野
9
シリーズ第五弾。前々作『聖者の落角』の直接的な続編。今回は敵が強大で気持ち悪い、これに尽きる。急に出てくる手記は芦花公園作品にありがちだが、個人的には手記や回想が状況説明のメインになっているのがあまり好きでなく、手記部分の長さがしんどかった。しかし敏彦って毎回美味しいところを持っていくね。自分はアカリに不快感は殆ど感じなかった。こういう子の特性が物事の解決にプラスに働くのって読んでて嬉しいので。次はアカリが台風の目になるのかな。クリスチャンの方がこういう作品を書いて怒られないか気になってしまう。星:4/52026/04/13




