角川ホラー文庫<br> 聖者の落角

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角川ホラー文庫
聖者の落角

  • 著者名:芦花公園【著者】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • KADOKAWA(2023/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784041128077

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内容説明

病院に忽然と現われ、子どもたちの願いを叶える謎めいた黒服の青年。難病も嘘のように完治するが、態度が豹変し異様な言動をするという。心霊案件を扱う佐々木事務所に相次いで同様の相談が舞い込んだ。原因を探るるみは、土地にまつわる月の伝説が鍵と考えるが、怪異は治まらない。そんな中、彼女は恐ろしい疑惑に捕らわれる――願いは代償を要求し、祈りは呪いに変貌する。底なしの悪夢に引きずりこむ民俗学カルトホラー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

★Masako★

76
★★★★☆ シリーズ3作目♪難病の子供たちが突然完治、だが異様な言動をするように。佐々木事務所に相談が舞い込み、るみは原因を探る。子供たちに共通しているのは、病院で行われたあるイベントに参加していたことだった…。月の力と"おさら観音”信仰、キリスト教、祈りと呪い、神とは?複雑怪奇でありながらも、一気に読ませるリーダビリティの高さはさすが!今回はるみ視点で話が進み、るみの弱さや相棒の青山くんへの思いがよく描かれていた。そしてあの絶世の美青年・片山が助っ人役で登場♡その後が気になるラスト、続編があるのかな?2023/04/16

眠る山猫屋

69
るみさんの超絶マイナス思考と青山くんの暖かい体温が更に際立っている。不治の病を抱えた子供たちを癒す謎の男が後に残したのは癒しだけではなく、奇行と人格の変貌。変わってしまっても生きてさえいれば、というのも解る。だが、“お皿さま”信仰だけではない闇深い存在が見え隠れする事に気づいたるみは・・・。単独調査と青山くんのチラつく影。ミスリードは反則気味だが、たとえ真犯人が青山くんであっても真っ向から向き合う覚悟に至るるみさんが好ましい。物部さんとの和解、そして片山敏彦の大活躍!前巻登場の悪魔的に美しい彼が素晴らしい2023/03/06

Kanonlicht

57
2巻をすっとばして3巻を読んでいたことに途中で気づいた。でも、特に話についていけないところはなかったと思う。難病や精神疾患の子どもたちが突然健常者化するも、おかしな言動を繰り返すようになる話。主人公コンビに亀裂が入り、よもやパートナーチェンジ?というのもあったりと先が気になる展開は見事。怪異のシーンは怖いを通り越して何が起きているのか常人には理解不能。解決したと見せて不穏な感じを残すのはこのシリーズのお約束なのか。2025/04/25

ポチ

49
るみに気弱は似合わないなぁ。次では復活してくれるかな?あの超絶美青年がいい味を出していました。青山くん、物部らも含め四人の絡みが楽しみです。2023/04/09

オフィーリア

48
いやあ最高に気持ち悪かった(絶賛)。祈り・信仰・救済、キリスト教観を描きながらも、それに縋り惑い狂う人間描写が最高のリアリティでじわじわとメンタルを削ってくる。ここまでのシリーズで構築したキャラクター達の歪みと関係性も深堀りされ、早く次が読みたくなる1冊。2025/05/25

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