内容説明
護衛対象の殺人、無能な安楽椅子探偵、そしてスパイにしか解決できない発砲事件――。次々と巻き込まれる事件を切り抜けて、誘拐された少女を取り戻せ。本編では描かれなかった、エリートスパイの任務を目撃せよ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
12
鳳に与えられた科学者の娘トリシャ護衛任務。しかし彼女の父親が爆殺される事件が発生して、トリシャに殺人の容疑がかけられてしまう第2弾。『鳳』のエース・ヴィンドが殺人事件の解決に動くものの、トリシャに翻弄されて思うようにいかない状況。アーディによる安楽椅子探偵の見事な空回りっぷりも効いていて、牽引するヴィンドの存在感だけでなく、鳳メンバーそれぞれのエリートらしい能力の高さも存分に発揮される展開は、ギャップとメリハリがあって面白かったです。『白蜘蛛』に加担するトリシャの不可解な行動の意味もなかなか印象的でした。2026/05/04
MoriTomo
7
世界的権威の科学者親子を護衛する任務が描かれ、豪華客船を舞台に刺客との攻防や駆け引きが繰り広げられる展開が面白かったです。 序盤から急展開で過酷さが際立ち、事件同士の繋がりによって難度が増していく中で奮闘する鳳メンバーの活躍が見どころでした。 アーディのユニークな一面や、ファルマが少女と向き合う終盤も印象的で、ミステリとしても見応えがあり、このままシリーズ化して続けて欲しいです。2026/03/21
椎名
5
スピンオフ二冊目。ファルマ好きですね〜〜……。本編だと語られなかったキャラの深掘りが見れるのは本当に単純に嬉しい。また今回のテーマ、中心に据えられていたのが非合理というのも良い。「合理的に考えて、合理的に思考していては間に合わない」。合理的に、理屈として、論理的に、正当に考えていては辿り着かない/間に合わないことは実際にも多い。理という筋に囚われるからこそ立ち行かない場面で、非合理に進むことがむしろ最も最短で最善である瞬間。それらがあることを知っているからこそ感じる一冊だった。2026/04/09
Imaginary Number
3
スピンオフ作品。鳳の普段の任務の様子を描いた作品の続編を読めるとは思わなかったのでうれしかったです。大きなテーマは非合理さ。世界は必ずしも納得できる解答を用意はしていない。現実世界にもあり得る話だし、実際に合理的でないことは沢山ある。非合理さをいかにうまく切り抜けるか。切り抜け先にあるウィンドウの大きな成長が見れて面白かったです。2026/03/30
マヌヌ2号
2
導入の誘拐事件にはかなり意外性がある。特に凶器の運搬方法は気が利いている。小技ながらうまいなぁ。「安楽椅子の密偵」は、コナン×小五郎形式に即興推理の要素を加えるという発想が優勝。このシチュエーションズルいっすよ~ッ! 船上でのハウダニットを巡る推理については、オモシロ曲芸人間が出てくる本シリーズならではの発想で、脱力はせず感心した。そしてなによりホワイダニットですよ! 散々“非合理”というワードを擦っておいてからのこの結末! そしてここに導くまでの伏線の妙! 天晴れです。白蜘蛛の“非合理”な科白もすきだ2026/04/10




