君を守ろうとする猫の話

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君を守ろうとする猫の話

  • 著者名:夏川草介【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 小学館(2026/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094075533

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内容説明

40言語以上で翻訳された『本と猫』続編!

幸崎ナナミは、中学二年生。重い喘息のため、放課後はもっぱら、ひとりで図書館に通う日々を過ごしている。その図書館から最近、本がなくなっているらしい。ある日、館内で「書棚に潜む影」を見かけ、そっと後を追いかけると見慣れたはずの通路の奥が、青白い光に包まれていた。「近づかぬ方が良い」。振り返るとそこにいたのは翡翠色の目をした猫であった。
 危険を諭す猫をよそに、光の中へと踏み出すナナミ。書棚に囲まれた通路を抜けると現れたのは、巨大な壁がそびえ、銃を構えた兵士が守る城であった。中ではなんと、本が燃やされていたのだ。
 これまで、持病のためにさまざまなことを諦めてきたナナミだが、大切な本が燃やされていくのを黙っているわけには行かない。
「人は歳を重ねた分だけ、視野が広がるとは限らない。大切なものは心で見なければいけないのに、心の目はあっという間に曇ってしまう。子供の頃はあんなに大切にしていた本を、時とともに忘れてしまうように、気づかないうちに大事なことをどんどん失って、それだけ身軽になったつもりでいるんだよ」
 新たな迷宮へ、ようこそ。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『君を守ろうとする猫の話』 の文庫版となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kei-zu

22
「ゴッドファーザー」や「スターウォーズ」に並ぶ「続編の名作」だと思います。前作から続けて登場する人物、パワーアップした敵、より困難な状況。絶対絶滅の危機に駆けつける存在に涙しました。そしてクライマックスの静かな迫力。解説によれば三部作だそうで、ここまで楽しませてもらうと、締めくくりの三作目が楽しみなような心配なような。2026/03/27

RRR

9
シリーズ二作目。 本著の主人公・ナナミも読書家の端くれで、如何に本を愛しているかが伝わってくるほどだ。ナナミは語る。「本は人とつぃての最低限の思いを学ぶことができる」。そう、例えば思慕や悲しみ、かと思えば喜び等、人間の感情の発達に相応しいとさえ言える。それだけなく、他者との関わり合いについてを、本を通して学ぶことができる。 だからこそ、人は読書という行為に魅せられるのだ。 僕は本を閉じて、深い余韻に浸るのだったーー。2026/04/06

kanaもん

8
本と猫シリーズ第二弾。解説によると、3部作になるらしい。ナナミの心の強さと想像力に勇気づけられる。有名な作品のキャラクターや、名言が書かれて、楽しい。星の王子さまの一節「目に見えるものがすべてではない」ということの大事さをあらためて感じた。2026/04/12

ちゃあぼう

6
本を守ろうとするナナミと猫の話であるが、本を排除しようとする灰色の男の言い分も、ナナミの想いも、どちらもなんとなくではあるが、分かるような気がする。この作品に対して思ったことは、上手く表現できないが、本の存在、文章とは、伝えたいもの、そういったものを考えさせられる作品なのかなと思いました。2026/03/28

coldsurgeon

6
「本を守ろうとする猫の話」三部作の第二部。前作から何年かの時を経て、病弱な一人の少女が主人公となる。現実世界から盗み出される本をめぐり、異空間ワールドが開いていく。人はただ年を重ねるだけで、視野が広がるとは限らない。見たいものだけ見ていては、自分の心のままに生き、自由を限りなく求める世界の住人になってしまう。過去を引き受けることの重要性、その言葉を真に理解するのは難しい。2026/03/22

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