内容説明
ある朝、小学生の須藤翔は、通学路に貼られた大量のポスターを目にした。
【捜さないでください】
名前:須藤陽菜ちゃん
特徴:存在しません
備考:須藤翔くんの妹です
そのポスターには、男か女かもわからない、幼児の描いたような似顔絵が添えられていた。生まれてからずっと、両親と自分の三人家族だったはずなのに……。増殖するポスター、優しかった隣の家のおばあさんが豹変した姿、次々に起こる異変。もう、この町から、逃げられない。インターネット文学の鬼才による「泣くほど怖いホラー」、開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
史
4
薄気味悪い話で始まり、進むにつれてグロテスクな面が増えてくる。人間の業というには冷静すぎる、しかし不条理ほどには神様の采配が足りていない。といってもグロがメインというには不可思議な清潔感がある。敢えて例えるならばナンセンスという括りなのだろうか。ズレているにもかかわらず、それが正常のような感覚。スーパー系ともリアル系とも言えない連作短編ホラー。まあ、まあ。2026/03/27
OjohmbonX
2
長篇と連作短編のあいだくらいのホラー小説。ホラーは「理不尽な怪異にやられる」のと、「結局怖いのは人間でした」とがあったとして、本作は「ああそっちね」と思いそうになると「そうじゃない」が出てきて、その行ったり来たりの運動が楽しい。「人間じゃない人間みたいなもの」が、自分は人間じゃないって自意識を抱いて存在した時に、その者の価値観は身体感覚に引きずられて人間とどうズレて来るんだろう、みたいなことを考えてた。2026/03/26




