内容説明
『イッツ・ダ・ボム』(松本清張賞受賞作)で話題をさらった新鋭の飛躍作!
憧れの女性と結婚した中学時代の友人が、人を殺したという。社会人二年目の僕のもとに舞い込んだ衝撃のニュースは、忘れたかった記憶を呼び起こす。町田生まれ町田育ち、中学二年生の僕が「町田市内で知らない場所はない」と思っていたあの頃、リス園での事件から僕を助けてくれた大学生の〈響さん〉。憧れの彼女と過ごした僕ら四人の輝かしい日々は、たった一つの暴力で終わりを告げた――。あれから十年。今度は響さんを助けるために、僕は過去に向き合わなくてはならない。ひとりよがりな思いが想像を超える瞬間へと繋がる、愚かでクールな青春ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
144
井上 先斗、3作目です。本書は、町田青春グラフティでした。伊坂 幸太郎っぽい雰囲気です。最近仕事で町田に行くことが多く、本日、小田急線の中で本書を読了しました(笑) https://www.kadokawa.co.jp/product/322506001183/2026/03/23
パトラッシュ
135
青春とは何かに熱中すること。そこで自分の求める道を見い出したり、逆に痛い目に遭ったりして人生の意味を知り成長していく。甘くて苦くて美しくて泥まみれな経験を通じて大人になるが、それは諦めねばならないと悟ることでもある。半ば己を諦めかけていた男が、少年期を過ごした旧友の起こした殺人事件を通じて青春の痛みの意味を問い直していく。友人は変わってしまったのか、憧れの女性は幸福になれたのか、昔は正しいと信じていた行動が間違っていたのか。匂い立つ町田の街路でさまよった末に、居場所のなかった若者は生きる覚悟を固めるのだ。2026/03/22
シャコタンブルー
52
バッティングセンターに行きたい気分になること間違いなし(笑) 中学男子にとって4,5歳年上の魅力ある女性はカッコよく思えるかも知れないが、当の女性は彼等をどう思っていたのだろう。ガキ、友人、恋人・・いずれにしても不可思議だ。常識ある大人のする行動とは思えず嫌悪感を抱いた。中学生の無責任や無鉄砲な行動は分かるが、その10年後の彼等の行動には驚きと違和感ばかり。自己中で他人に対する遠慮や配慮そして敬愛が感じられず残念。少年から大人になった彼等の失ったものは余りにも大きい。2026/04/14
よっち
25
社会人二年目の根津光一のもとに舞い込んだ、憧れの女性と結婚した中学時代の友人が人を殺したという衝撃のニュース。忘れたかった過去と向き合うために動き出す青春ミステリ。町田生まれ町田育ちで知らない場所はないと思っていた中学二年生の頃、光一を助けてくれた響さん。たった一つの暴力で終わりを告げた、憧れの彼女と過ごしていた輝かしい日々。忘れたかった過去と向き合い、響さんを助けようとする展開で、普通の少年たちのぎこちないキラキラした過去があって、かつて失われたものをもう一度取り戻そうとしたほろ苦い結末が印象的でした。2026/04/08
ほたる
10
あの頃の俺たちとお姉さんとの出会い。町田で過ごした日々は色褪せないものであってほしかった。どこへ進んでいくものなのかと、一気に読んでしまった。過去に起きた出来事に対して、もう一度いまを。その瞬間、嬉しくてたまらなかった。青く苦さも残る青春の一冊。2026/04/30
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