内容説明
勉強もあるし、部活動は縮小されて、現代の吹奏楽部員はなかなか練習の時間をとれない。体のつくりや音が出る仕組みを根本から理解して、効率的に吹奏楽を楽しめる心と体をつくるトレーニングの方法を教えます。解剖学に認知科学、栄養学に心理学。楽器演奏の科学から導かれた、今日からできるトレーニングがこの1冊に。イメージトレーニングの方法、体の整え方、休み方まで。 【目次】はじめに――楽器を練習することだけが練習ではない!?/第一章 頭のトレーニング/第二章 身体のトレーニング/第三章 心と身体をつくる休み方/第四章 食事が心と身体をつくる/1 最良のパフォーマンスのための食事と栄養とは?/第五章 心のトレーニング/あとがき
目次
はじめに──楽器を練習することだけが練習ではない!?/第一章 頭のトレーニング/1 何をトレーニングすべきか?/演奏の基本原理を知ろう/頭のトレーニングと体のトレーニング/2 良い音をイメージする/音楽演奏にかかわる認知機能/「イメージできない音は出せない」/聴く──イメージの引き出しを増やす/楽譜を読む──イメージを読みとる/イメージする──脳内で再生する/3 聴くトレーニング/質も量も大切/四種類の聴き方/一流を聴く/色々なものを聴く/4 楽譜を読むトレーニング/要素に分けて読む/まとまりを見つける/パターンを見つける/言葉を知る/5 音をイメージするトレーニング/演奏を脳内で再生する/単音を脳内で再生する/旋律を脳内で再生する/一曲を通して脳内で再生する/すべてを学ぶ/第二章 体のトレーニング/1 体はどう動いているのか/演奏に必要な身体運動は?/演奏に必要な四種類の身体トレーニング/さまざまな「身体の使い方」メソッド/2 姿勢のトレーニング──解説と実践/大前提は「自然な姿勢」と「自然な動き」/形ではなく状態で考える/骨格と関節を知る/立つ基本姿勢/「天井から吊られているように」?/楽器を持って行う/座る基本姿勢/椅子の高さと座面の角度/姿勢は固定ではない/3 柔軟性のトレーニング──解説/必要なのは筋肉の強さ? しなやかさ?/トレーニングの目的/身体が柔らかくなる仕組みとは?/「のばす」と「ゆるめる」/4 柔軟性のトレーニング──実践/ゆるめるトレーニング/のばすトレーニング/静的ストレッチ/動的ストレッチ/5 筋力トレーニングと運動──解説/「筋トレ」賛否両論/基本は「必要な筋肉は良い奏法とともに育つ」/体幹、インナーマッスルとアウターマッスル/体幹のインナーマッスル/無酸素運動と有酸素運動/6 筋力トレーニングと運動──実践/演奏者の筋力トレーニングの目的/体幹インナーマッスルの主要トレーニング/有酸素運動/7 呼吸のトレーニング──解説/管楽器演奏に必要な呼吸とは?/呼吸の仕組みを知る/すべては連動している──「腹式呼吸」は存在しない/楽器演奏には特別な呼吸法が必要?/自然な呼吸の拡張版/呼吸筋は直接コントロールできない/見た目で呼吸の良し悪しは判断できない/身体の外側の空気をコントロールする/呼吸の状態の三段階/息を「吐いてから吸う」は本当?/弾性収縮の利用/8 呼吸のトレーニング──実践/トレーニングのポイントと注意点/条件反射にしておく/聴覚や触覚、視覚化を利用する/柔軟に大きく呼吸できるようにするトレーニング/息の流れを養うトレーニング/ジェスチャーを使ったトレーニング/第三章 心と体をつくる休み方/1 練習と休息は両輪/脳にも身体にも休息は必要/オーバートレーニングの弊害/休息は練習の一部/一日の練習時間はどのくらいがいい?/休むとは何をすることか/睡眠のメカニズム/2 練習と休息のスケジュール/練習と休息のインターバルの取り方/練習時間と強度の工夫/練習時間を増やす場合の注意/練習時間を意図的に減らすのがいい場合/練習しない日を作る/本番までの練習と休息のスケジュール/3 身体のケア/ウォームアップは楽器との対話/無理をしたらクールダウンを/ストレッチ、整体、マッサージなど/唇のケア/歯のケア/4 ケガ・故障とその予防/楽器演奏に関わるケガと故障/気をつけるべき症例と対策/筋肉が勝手に動く「ジストニア」/体質由来のトラブル/ケガや故障の原因/予防が大事/相談する/第四章 食事が心と体をつくる/1 最良のパフォーマンスのための食事と栄養とは?/楽器の演奏は脳と身体を使う/脳に必要な栄養/身体に必要な栄養/演奏におけるエネルギー消費/2 普段の食事/規則正しく、バランス良く/水分補給はいつでも大事/朝食の重要性/3 練習前後の食事/練習前は炭水化物と水分を適度に/練習後はすみやかに栄養補給/唇の回復のための栄養──ビタミンE/4 本番前の食事/グリコーゲンローディング/本番直前の食事/本番直前にはNGの食べ物/「バランス良く」を基本として調整する/第五章 心のトレーニング/1 あがりと緊張──解説/あがりは克服できる/「緊張」と「あがり」は異なる/緊張は人にとって自然なこと/あがりへの対処方法/練習の仕方とあがりの関係/「準備がすべて」/「情報収集モード」と「情報発信モード」/演奏は「再現」ではない/準備できなかったことはやろうとしない/一流奏者たちの準備と集中/2 あがりへの対処──実践/技術としてのあがり対処法/セルフトーク/イメージトレーニング/リラックス法/アクティベーション/3 モチベーションをコントロールする/やる気が出ないときもある/憧れの奏者をもつ/明確な目標を設定する/報酬を自分に与える/同じことも更新し続ける/上達とは時間と根気が必要なもの/とりあえず行動してみる/やる気が枯渇したら、また湧いてくるまで待つ/内発的動機づけと外発的動機づけの両方を活用/4 ストレスとつきあう──解説/音楽活動とストレス/ストレスとは?/ストレスに対する身体の反応/ストレス反応は生存本能のようなもの/長期化すると悪影響/ストレスの影響は人それぞれ/5 ストレスとつきあう──実践/ストレスマネジメント/ストレッサーそのものに対処する/ストレス反応をやわらげる/考え方を変える/ストレスは実は役に立つ/「ストレスは悪いもの」と思い込んでいると、本当に悪くなる/「ストレスは役に立つ」と考えれば、脳を成長させる/闘争反応を挑戦反応に変える/考え方を変える三大原則/練習問題/あとがき/参考文献



