中公文庫<br> 昭和時代回想―私説昭和史〈3〉

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中公文庫
昭和時代回想―私説昭和史〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122076044
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

初刊時、世が「平成」となって10年あまりが経ち、「昭和」はすでに懐かしむ対象となっていた
日本人のありようを見つめる著者が、自身の個人史的随想と昭和を生きた作家への思いを軸に、かつて確かに存在した清々しい日本の姿、静かなる停滞(=老い)へと向かう自身の内面を綴った「昭和」アンソロジー。
穏やかだが切ない「関川文体」が気持ちにしみ通る一冊。
巻末に書き下ろしエッセイを増補する。

内容説明

手の届かない彼方に去ったあの時代の記憶。自らを「昭和の子」と規定する著者が、思春期青年期を回想。さらに同時代を生きた作家たちへの思いを綴る。「昭和」とは旧きよき時代なのか、心の苦い傷なのか。愛憎なかばする感情があふれ出す「昭和」アンソロジー。

目次

溶明する民主主義
1 いわゆる青春について(イヌのフンは、やっぱりイヌのフンにすぎない;学校とはイヤなところだ ほか)
2 暑さに疲れた夕方(日本海の晩夏;蒸気機関車が消えた ほか)
3 「老い」という大陸(ああ、卒業旅行;人の世、至るところに「団塊」あり ほか)
4 「停滞」へのあこがれ(乱歩が最も愛した場所;「停滞」へのあこがれ ほか)

著者等紹介

関川夏央[セキカワナツオ]
1949年新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』で第七回講談社ノンフィクション賞を、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローとの共著)で第二回手〓治虫文化賞を、『昭和が明るかった頃』で第一九回講談社エッセイ賞を、2001年「明治以降の日本人と、彼らが生きた時代を捉えた幅広い表現活動」により、第四回司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まこみや

33
1999年末単行本にて既読した本を中公文庫版にて再読。関川夏央の文体の特徴を三つ。①体言を修飾する長い先行詞的な複文・重文構造。②「清浄な下品さ」、「実質ある空虚」のような撞着語法。③「実は書くべきことがない。書くに値することがない」のような連打法。このような表現を連発されると、直に読んでいる時は、痒いところに手が届くような的確さと微妙さを感じて、思わず「上手いなあ」と感嘆しつつ嚥下されていくのだが、読み終わって思い出そうとすると単細胞の私などなんだか霞でも喰らったような曖昧模糊とした気分が残るのである。2025/03/09

hasegawa noboru

21
筆者四十代の中年期に、昭和戦後期を振り返って書かれた小エッセイを集めた本。二〇〇二年時点の集英社文庫版解説で斎藤美奈子が<年季の入ったひにくれ者の関川夏央だ><「昔はよかった」という繰り言>になっていないところが<回想的なエッセイが陥りがちな紋切り型を、この本は免れている>と褒めている。そうだと思うが、それからさらに四半世紀、<老人になるくらいなら死んだほうがましだと思ってい>た、中年の筆者は、今、老年はどんな居心地なのか、そこが詳しく知りたい。<かつて「青年」であった私は、いまや膝の痛みと頻尿に悩む「2025/01/31

阿部義彦

19
今年は昭和百年と言うことで、昭和や昭和史に関する本が目立ちます。思えば昭和は64年も有り長かったですね。関川夏央さんの私設昭和史シリーズもこの3巻めで完結になります。今回は前2回の小説や文芸エッセイなどからの引用は無くなり、純粋に著者自身の体験を裏書きとするエッセイのみで成り立っています。反抗的で教師には良く思われず、ひたすら映画や演劇に逃避していた学生時代。高校時代は特に酷く、蕁麻疹の発作まで起こったが、それも時代と共に嘘の様に治りました。戦後のベビーブーマーの一員としての鬱屈した日々の記録。2025/02/28

CEJZ_

2
1P16行。元の本は1999年刊。90年代初出のエッセイの本。関川夏央は新潟出身なので、いつか読みたかった作家。最近3ヶ月連続刊行された私説昭和史の3巻。今年は昭和100年だからというわけではないが、昭和の頃を回想してみたい気持ちが丁度あった。店頭で見てタイミングも内容も最適だった。関川夏央が過ごした新潟での少年期、思春期や昭和世相の記録。昭和の40〜50代中年と令和のそれでは、同じ括りでも軽くなったように思う。時代も変容している。1巻2巻も読みたくなった。解説の斎藤美奈子も新潟。2025/04/22

s_n

1
昭和100年目で私説昭和史シリーズとして関川夏央作品の文庫本3冊が再発。これが3冊目。2025/03/15

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