内容説明
「いまどきの若者は〇〇である」年長者からの視点と、若者自身からの主張が交錯し、時代の中で特徴づけられ、まとまると「世代」になる。明治から今日までに至る「若者論」の系譜をたどり、成熟をめぐる日本の「現在」を浮かび上がらせる。「日本の若者年表」を収録。 【目次】第一章 「青年」の誕生 1853‐1945/第二章 理解できない存在としての「若者」1946‐1972/第三章 政治との距離と消費社会 1973‐1989/第四章 「本当の自分」を探して 1990‐1999/第五章 そしてみんな「若者」になった 2001‐2025/あとがき/日本の若者年表
目次
まえがき/大人もかつては「若者」だった/歴史を追うことは未来のヒントを探ること/第一章 「青年」の誕生 1853‐1945/「若者」はいつ誕生したのか/国や世の中のために働く/徳富蘇峰が打ち出した「青年」/「煩悶青年」と個人主義/クネクネ文系男子のルーツ/エリート青年たちと教養主義/「大正青年」の分類がベストセラーに/実存の不安が政治への関心に結びつく/カッコいい女性像を投影される「モダン・ガール」/トレンディ感覚の始祖/戦争に向かう若者たちの「死にがい」/第二章 理解できない存在としての「若者」 1946‐1972/戦後の「世代」を整理してみる/世代論はバカにされがち/わからない存在として若者が語られる/「アプレ」の不穏な若者たち/55年体制と「明るい」若者の登場/「大人らしさ」を持たぬまま年齢を重ねていく/「団塊の世代」を捉え直す/「普通の人」たちの青年像/家庭環境の変化と深まる悩み/「変革を果たせなかった」世代なのか?/理屈より感性/次の時代を予感させる「アワのような存在」/闘う高校生が抱えた「矛盾」/「フーテン」と「ヒッピー」/第三章 政治との距離と消費社会 1973‐1989/いまの「昭和」イメージをかたちづくる「しらけ世代」/はざまの1970年代/「モラトリアムなし人間」の怨念/保守回帰と並行する「暴走族」の反抗/カプセル化する人間/感性の革命としての「新人類」と「おたく」/社会問題から「気分よく」距離を取る/若者たちの神々/マーケティングとしての「分類」/からかいとしてのラベリング/校内暴力と管理教育への反抗/第四章 「本当の自分」を探して 1990‐1999/80年代の否定から始まった/昭和へのノスタルジー/「団塊ジュニア」とは何か/宗教ブームと自分探し/「まじめ」と「ふまじめ」という二つの極/宮台真司の登場/書き文字から見る若者の変化/「終わりなき日常」と「まったり革命」/カッコいいことはなんてカッコ悪いんだろう/平坦な戦場/名付けられなかった世代/子どもの目で見た昭和末期と平成初期/バタフライナイフと「心の闇」/期待に応えてしまう若者/インターネットがやってきた/反抗に対する反抗/少年犯罪論ブームの終焉/第五章 そしてみんな「若者」になった 2001‐2025/長すぎる就職氷河期/「ロスジェネ」と生きづらさ/欲しがらない「ゆとり」「さとり」/個人化のゆくえ/「今の生活が幸せだ」と答えるしかない/Z世代はなぜ「チル」を求め「ミー」を発信するのか/「日本のZ世代は政治的ではない」か/「大人になれ」という言説/成熟の困難と「本質」への回帰/「老害」の誕生/全員が若者であり、同時に全員が大人である/あとがき/参考文献一覧/日本の若者年表
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