角川文庫<br> 夕映え〈下〉

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角川文庫
夕映え〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041012710
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

江戸の本所の縄暖簾「福助」の息子・良介は、彰義隊の一員として上野の戦に加わるという。無事を祈るおあき達だ ったが、江戸から明治への時代の激流は、市井に生きる彼らを否応なく飲み込もうとしていた。

内容説明

官軍と幕府軍の対立は激化の一途をたどるばかり。彰義隊に身を投じた良助は、上野の山の戦に加わると言い、おあきと弘蔵のもとへ最後の挨拶にやってきた。お願いだから、生きていて…ただひたすらな親の祈りは届くのか。江戸から明治へと大きくうねる時代の波は、人々の人生を容赦なく呑み込んでしまう。移りゆく世相を克明に活写しながら、日々を懸命に守ろうとする市井の者たちの生きざまと人情を謳いあげる感動長編!

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年、函館市生まれ。函館大谷女子短大卒業。95年、「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー。2000年、『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年には『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味溢れる市井物を中心に幅広く時代小説を手がけ、多くの読者を魅了し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のり

61
佐幕派VS倒貘幕派、最終決戦へと向かう。新しい国をつくり直す為に、どれだけの血が流されてしまったのか…江戸から東京への改名。時代も明治へ。良助を駆り立てたものは、官軍への憤り、大事な人の為に死地へと向かわせた。「おゆみ」の幸せも願いたいし、弘蔵夫婦の芯の強さ、周りの温かさに救いがあった。2017/12/07

shizuka

54
タイトル「夕映え」が使われる場面は圧巻。とても美しい。弘蔵とおあき、この夫婦だけでなく世の中全体を照らし、温め沈んでゆく太陽。この先がどうなるかなんて、分からない。それはどの時代を切り取っても同じだ。百年前の人間、百年後の人間、いい時代になるかどうかみなが思い馳せる普遍的な思い、希望。この望みがあるからこそ人間は生きていけるのかな。おていの息子、明治元年生まれ。ここから江戸っ子ではなく東京っ子になるというのが印象的だった。江戸本所のいち夫婦の物語でありながら、なんとも雄大で懐が深い。宇江佐さんの真骨頂。2017/05/31

ちょるる

27
やっと下巻読了。江戸から明治に移り変わる激動の時代でも、宇江佐さんのいつもと変わらない江戸庶民の息遣いや感覚が描かれている。おあきやおすさの気持ちが切ない。でもそこに惹かれる。彰義隊に入隊した、弘蔵とおあきの息子良助のことは、残念だし辛すぎる。どうして彰義隊に?と思ってしまう。いつの世も親心は変わらないように、松前の海岸の夕映えも昔も今も綺麗で変わらないのだろう、と昨日の夕焼けをみながら思ったりもした。2017/11/21

はにこ

7
今年(っといってもまだ2ヶ月半だけど)一番かも。彰義軍っていうのも、明治初めの東京も初めて感じることができたし、物語もすごく良かった。大切な人を失い失意のどん底から支えあって這い上がっていく姿にグッと来た。どんなに辛く悲しいことがあっても前を向いて歩いていかなければならない。時代にただ合わせるだけではなく、時には自分のペースで歩くことも大事だと教えてくれた作品だった。2020/03/14

コニタン

5
良助が亡くなってしまったのは悲しい。孫の半蔵いて救われました。私は、自分の3人の子供に言いました。決して私と妻より先に死んではいけない。2024/11/10

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