パクリ学入門―ウェブ時代の創造力を鍛える36冊のブックガイド

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784902382020
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

内容説明

著者は、「つく(創・造・作)る」ことの現代的意味を考えるために、ある実験をすることにした。文化や創造に関するさまざまな本を読み、その内容をパクリという言葉で強引に解釈してみようというのだ。それによって、独創とは異なる創造の姿が見えてくるのではないか。この、読書の生体実験記録が本書である。

目次

まず原型から疑え―岡本太郎『沖縄文化論』
食べる人―植草甚一『ワンダー植草・甚一ランド』
芸術の土台を発見する―鶴見俊輔『限界芸術論』
四季をパクる食卓―水上勉『土を喰う日々』
宇宙をパクる胃袋―三木成夫『内臓のはたらきと子どものこころ』
すべては自己パクリから始まった―柳澤桂子『「いのち」とはなにか』
千年かけたパクリ?―西岡常一・小川三夫・塩野米松『木のいのち木のこころ(天・地・人)』
パクリの品格―池波正太郎『鬼平犯科帳』
ふるさとパクって―寺山修司『誰か故郷を想はざる』
形を食い破る生命―土方巽『土方巽全集1』〔ほか〕

著者等紹介

黒川芳朱[クロカワホウシュ]
1954年、千葉県生まれ。創形美術学校造形科卒業。作品の中に製作過程を含んだ表現を求め、映像を手がけ始める。1981年より実験映画、ビデオアート、映像パフォーマンスを国内外で発表、前衛映像作家として本格的に活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nekono

0
優れた読書案内、書評集。著者の言うパクリとは創造が無から有を作り出すことという幻想を廃し、模倣という一見毛嫌いされているものの価値を捉え直そうということであり、そのために36冊の本を紹介している。この36冊のラインナップが素敵だし、本に対する書評も面白い。「真にパクるとは何もしないこと『わら一本の革命』」の中で「本来の自然型」について読み解いていく。そして、その最後でこう投げかける「農業以外のあらゆるジャンルで人間が無為自然に還ろうとしたらどんなことになるでしょうか」この本にはこうした知見が詰まっている。2012/09/14

kosugi

0
強引過ぎるだろ…….2011/09/02

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