内容説明
異形を追う名探偵、堂々の帰還!《クトゥルー・ケースブック》シリーズ第四弾
ハイゲイト墓地から消えた三つの死体、アイリーン・アドラーとの邂逅、北極海を往く船乗りが遺したもの、元画材屋の殺人、女性を破滅させる骨董品収集家……それらすべての背後には地球外生命体ミ=ゴ、そしてその同盟者たちの存在があった! およそ30年にわたるホームズと異形との戦いの行く末は!? ホームズ物語のエッセンスをふんだんに盛り込んでクトゥルー神話とマッシュアップした、驚天動地のパスティーシュ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
121
(承前)十数年の歳月をかけて上巻で展開された事件や謎の数々が、下巻では一気に収束していく。モリアーティ教授と組んで悲惨な事件を引き起こしたクトゥルーの邪神に対し、アイリーン・アドラーと結ぶ地球外生命体は接触した人の狂気を暴走させはするが、自らは奇妙に動きが鈍く征服者として振る舞おうとしない。さすがのホームズも理由を推理できず長引いたといえるが、作者の構想した結末は大量の難民があふれる現代ならではか。その間に登場する正典の登場人物が「実は…」との気配りも巧みで、パスティーシュ物の見本といえる出来栄えだった。2026/03/29
にぃと
8
下巻は1902年から1918年の出来事。上巻からだと30年にもわたるホームズ、ワトスンとミ=ゴとの因縁とその決着が描かれる。そこまでの期間をかけて紡がれてきた、上下巻というボリュームだからこその、これまでのストーリーが繋がる展開、そして個人的には予想外だった第7部、第8部の内容とサプライズが多く、これまでの3部作とはちょっと雰囲気の違う部分もあり、最後まで楽しめた。2026/04/04
とみーる
5
ホームズほどのキャラに、ロンドンの小悪党だけを相手させておくにはもったいない!と思ったこともあるなら楽しめるシリーズ。三部作完結後の本作も、これまでのシリーズの間を縫いつつ、原作では踏み込まれていない、なんというか「見たかった話」を見せてくれる良い付け足し作でした。2026/03/09
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