レテの汀

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レテの汀

  • 著者名:雛倉さりえ【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 講談社(2026/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065423325

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内容説明

それは、私の人生をもう一度、
歩き出すための旅だった。

東京郊外の大きな家で、ひとり暮らしをしている柑(かん)。なるべく人付き合いを断ち、規則正しく無機質な日々を送っているが、ある思いを胸に、亡き母の故郷である与那国島を訪ねることを決意する。それは、柑自身も覚えていないほど幼い頃に犯した、大きな罪と向き合うためだった。しかし思いがけず、小学6年生の甥っ子・伊吹もついてくることになり……。忘れられない痛みを抱えながら生きていく、すべての人に贈る物語。

【装幀】岡本歌織(woven tale)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

29
Net Galleyで気になり読んでみた一冊。雛倉 さりえさん、アンソロジー以外ではお初の作家さん。 母と妹を殺したのは自分だ 記憶のない子供時代の事故を自分の罪と捉え、償いにだけ生きてきた柑。 とにかく彼の生き方が辛く、息苦しい。過去は変えられない、だから償うことなどできない。 そもそも母が亡くなったのは事故であって、彼の責任ではない。 全てを隠したのなら、父は柑に告げるべきではなかったのではないか。→続 2026/03/20

14
幼心もつかぬ内に起きた母の死を、自らの罪として背負う"柑" 死んだ母は、世に名を轟かせた画家だった。 沖縄与那国、母の故郷に行くと決めた彼の旅に、姉の子供、伊吹が同行する事に。 大人と子供と、ミミズクのぬいぐるみ、2人と一個の旅は、彼の中に何を残すのだろうか。 淡々と書かれる旅の描写は静謐で、だけど美しく 時折伊吹の無邪気さを感られるような、温もりを感じる軌跡。 罪を犯した自分と今の自分は、果たして一緒なのだろうか? 心に優しく問いかける、絵画の一部になれる、そんな一冊です。 2026/03/02

ゆり

11
雨の日の静かな室内でゆったりと読みたい、詩のような美しい言葉ばかりで、日本語の表現の幅広さに驚かされました。母と家族への罪に苛まれていた柑が、現実から目を背け罪を償う生き方から、姉と対話をしたいと言えるようになるまでの流れに自らも救われた気持ちになりました。旅に同行する甥も、その母である姉も人の気持ちに寄り添える人で、きっとお母さんもお父さんも素晴らしい人だったんだろうなと想像ができました。レース編みのような、登場人物たちの心の揺れ動くさまの描写が本当に素敵です。 #NetGalleyJP2026/02/27

ガブリエル

6
文章が苦手。肝心な部分が全く頭に入って来ない。だからか、たった156ページを読むのに4日もかかってしまった。 忘れられない痛みを抱えて生きていない私には向かない作品だったのかも。 2026/03/19

minepoli

2
スミマセン、泣いてしまいました。 主人公の想い、これからも背負っていかなければならない罪。 変わらなければならないと思うが、でも変わらないもの、変えられないものなんだ、共に生きていくんだということ。 そう想って生きていいんだ、と思いました。 併せて、作者の思い描く映像が言葉や表現によって、読者の脳裏に描写される豊かな表現力。 私の表現方法、語彙不足で表しにくいのですが、引き込まれました。 今月、読んだ中で一番の作品でした。2026/03/22

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