内容説明
著者による『映画を早送りで観る人たち』の待望の続編!
〈倍速視聴〉から見えたコンテンツ消費における〈コスパ〉〈タイパ〉という欲望は、
読書においてはどのように作用しているのか。
本作では、「本を読めない人たち」への徹底取材をはじめ、
テキスト受容を取り巻く読者と出版社/ウェブメディアの現状をリポートする。
一体「本を読めなくなった人」は何を考えているのか。
2010年代以降、本が読まれないことが当たり前になるなか、
ほとんどフォーカスされてこなかった。
生の声を取材することで、現代社会のメディア状況への考察を深めていく。
【目次】
プロローグ
第1章 ニュースを無料で読む人たち
――無料ウェブメディアの行き詰まり
第2章 本を読まない人たち
――〈わかりみ〉と〈おもしろみ〉
第3章 本と出合えない人たち
――無料抜粋記事と電子書籍の限界
第4章 本屋に行かない人たち
――聖域としての書店
終 章 紙の本に集う人たち
――読者と消費者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
66
非常に衝撃的な内容であった。ややネタバレ的になるけれども、スマホやAIがごく身近なものになることで、将来的には「読書」という行為、あるいはまとまった文章を読むということ自体、ごく少数の限られた人間の行為になってしまうかもしれない、という。著者は、人々がどのような形で知識に接したり情報を得ているのか、インタビューや様々な調査事例を通して分析し、現代の若者がいかに本を読まないか、またその必要を感じていないかを、これでもかと強調する。その帰結が上記である。我々は、本を読むことの面白さを知る最後の世代になるのか。2026/02/19
みねね
39
序盤は「読書人」の溜飲を下げるためのファスト教養dis本かなぁと思っていた。ところがどっこい。全方位に暗澹たる未来を提示するオソロシイ本である。なかなか重厚だったな。そのターゲットはビジネス的教養、動画主体のコンテンツや世代、負け続ける出版業界、ジリ貧のライター・作家だけでなはなかった。筆者は何と、鞍上であぐらをかく、文明的でsophisticateされたインテリエリートな、読書が趣味でオシャレなカフェで読書インスタ上げちゃう、俺ってチョベリグな我々にも矛先を向けるのだ! なんたる平等主義!2026/02/24
とも
31
本を読まない、読めない、読まなくなった、読めなくなった人たちに関する考察。「映画を早送りで観る人たち」の正統続編的な本。 表紙オビで女の子が「長い文章はChatGPTが要約を返してくれるので本を読む必要はないです」とにっこり笑い言ってて、いやそんなことはないと言い返したいがもやる。その気持ちをうまく言語化してくれる本。 ラスト近辺の「ファンはコンテンツではなくキャラにつく」は至言。2026/02/12
ハスゴン
28
現在、そんな事になっているとは本好きとっては信じられない状況ですが、受け止めていかないんだろうな2026/02/21
十川×三(とがわばつぞう)
21
良書。書籍業界は想像以上に深刻。Z世代が高齢者時代,紙の本や書店や新聞が絶滅しているのではないか?! 皆無でなくても,現在のレコードのように細々と愛好家が趣味とする世界▼「読者」と「消費者」の説明は分かりやすい。価値観が違いすぎる▼書籍一冊読み通し理解できるのは,もはや特殊能力の時代▼我が子には,せめて毎月1冊読んで欲しいが…2026/02/20




