内容説明
戦後日本モデルの限界と、カオス化する世界秩序の中で、沈まないための「日本再生論」
統治コストを嫌う権力が中産階級を壊し、人を信じる制度は監視へ傾く。役に立たない人を排除する空気のなかで、言葉を失った社会はさらに統治しやすくなる。画面に奪われた身体感覚と共感に寄りかかる政治が「改革」を空洞化させ、単純な物語が人と社会を傷つける。世界では同盟の前提が揺らぎ、安保を他国に委ねてきた日本に選択が迫られる。コモンが痩せた国で、何を守り、どこに居場所をつくるのか。複雑さに耐える知性への招待。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
25
これからの教育をどうしていくかを考える上で、今回も勉強になったし、考える視点を数多く得ることができました。子どもではなく、大人にどう理解をしてもらうのかに知恵を絞らなければなりません。粘り強く取り組みたいと思います。2026/03/29
Mc6ρ助
22
いつものようにガッテンガッテンな内田樹さん。今回、目から鱗だったのは、教育、師弟に関して。弟子、学習者は学ぶときに今までの知識、概念を捨ててすべてを受け入れる無防備な状態になるとのこと、何を学ぶか、学ぶことの内容を知るわけではない、故に何を学ぶか学習者は自分で選べるわけではない、などなど。アカハラも大変だけど、教育がスキルの習得に集約された現代日本教育への警鐘は沈みゆく国への晩鐘なのだった、だった。2026/03/28
ta_chanko
20
有形無形のコモン(共有財産)を形成し維持・発展させていくためには、市民的成熟をはたした一定割合の「大人」が必要。できるだけ多くの分け前を社会から得るのではなく、逆に自らの私財を持ち出してコモンの形成に寄与する「大人」や、誰に言われなくても社会の綻びをさりげなく補修する「アンサングヒーロー」が不可欠。人々のオーバーアチーブ(給料以上の働き)を引き出すのは、管理ではなく信頼に基づく放任。2026/04/16
まゆまゆ
13
様々な書評をまとめたコラム集。今回は学びの件が印象に残った。学ぶということは、別人になること。知識を得たいという発想は学びではなく補充であって、それは教育ではない。自分に何が足りないのか、何を学ぶことになるかをわからないまま、学び終えた後に気づくのが学びである。2026/03/25
遅読の新書好き
4
時間を要する複雑さの理解のために必要な成熟と知性について、現代に発生している事象をテーマに書かれた本。 内田樹節は、年々強度を強めているように感じる。それだけ見えにくい混迷が深まっている時代性を感じる。2026/03/19
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