内容説明
生きることの歴史、生きのびるための道。
黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック…地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。
「ウクライナを知る」第一歩はここからはじまる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
48
知らなきゃ!と手に取りましたが、私には複雑すぎて難しかった~!ウクライナは長い歴史のなかで、キリスト教、イスラーム、ユダヤの異宗教が混在している地であり、オーストリアやポーランド、ロシア、ドイツなどによって抑圧されてきた。ヨーロッパの大国とロシアの狭間に位置する為に、両国の通過点であり、しかも豊かな穀倉地帯!他国からの影響を受けざるを得なかった苦悩と翻弄を感じた。いろんな動物が分け隔てなく1つのてぶくろに住まうウクライナの昔話『てぶくろ』は、まさにウクライナの国そのものを表しているなぁと痛感。2023/02/09
Nobuko Hashimoto
40
2022年3月中旬までに書かれた記事やオンラインイベントでの対談を加筆修正し、6月に出版された本。複雑なウクライナの歴史を説明した3章は地図や図版も多く、大変わかりやすい。大国中心の見方やゲームを解説するかのような戦況コメントへの警戒、歴史から学ぶ姿勢、人々の暮らしに目を向けることなど、著者2人の姿勢は明確。簡単に未来予測しないところも誠実。2023/01/11
さきん
38
民族は想像の共同体とかいったものだが、ウクライナは旧ユーゴスラビアほどにないにしても、タタール、コサック、ロシア、ギリシャ、ユダヤ等多民族が入りまじりあい、宗教も西部カトリック、東部正教、少数派のユダヤ、ムスリムと多様。肥沃な農地も広がり、ドイツ、ロシア、ポーランドと大国の係争の地にもなってきた。お互いにつかれるまで喧嘩しあってその実力できまる新たな国境で妥協するしか終わる道がない気がする。2022/09/29
崩紫サロメ
34
ポーランド史を専攻する恩師(小山哲)とナチズム研究の藤原辰史氏の対談や講義など様々な形でウクライナを語る。小山先生には授業で近世ポーランドという、現在の国の枠組みとは違う視点で物事を見ることを学んだが、本書はコンパクトながら、同じように「いろいろな時間の尺度で考える」ことができる。また、「中学生から」と冠していることについて藤原氏が「カジュアルダウンしてわかりやすく伝える」のではなく「むしろ、私たち大人の認識を鍛え直す」という意味を込めているという。とても充実した内容で、再読したい。2022/09/05
ta_chanko
31
自分がいかに大国史観のパワー=ポリティクスの視点で今回のロシアによるウクライナ侵攻を見てしまっていたかが分かり、この地域が歩んできた複雑な歴史や現地の人々の生活や想いにまで考えが至らなかったことを反省した。ウクライナという地域はロシア・モンゴル・ポーランド・オーストリアなどの強国の狭間で苦悩の歴史を歩んできた。宗教的にも正教・カトリック・イスラームの狭間で。とりわけ悲惨なのが「ホロドモール」(大飢饉)と「独ソ戦」、そして今回も。この地域(豊かな穀倉地帯)の人々が安心して平和に暮らせる日はいつ訪れるのか…2022/09/14
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