内容説明
不朽の名作「指輪物語」に先立つ、壮大な神話世界。唯一なる神“エル”による天地創造の物語。神々の力がずっと近くにあった時代、エルフが、人間が、力の指輪がいかにして生まれたか。エルフ語研究の深化により固有名詞を全面的に見直した「最新版 指輪物語」に続き、本作も同様の見直しを行い、最新版へとなりました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
8
作者は物語によって歴史が独占する真理と権力に抗したのだろう。人間が記す神の区切りの年号や人の出来事を記す年表からではなく、創世神話からエルフ族中心の旅と戦いを記す年代記に移る本書は、他の種族や中つ国の地勢も文字に表れる。本巻ではエルフ族を記した年代記が個々人に中心化されて物語を紡ぎ始め、ベレンとルーシエン、トゥーリン等主人公を巡る出来事がエピソード化される。プラトンが記したアトランティスがモデルというヌーメノール没落の後、最後に記されるのは、力の指輪を巡る「第三紀」の物語(『指輪物語』)のあらましである。2025/05/17
泉のエクセリオン
8
「トゥーリン・トゥランバールのこと」はギリシャ悲劇「オイディプス王」を思わせる壮絶な運命の悲劇であり、こんなに暗い展開の物語は後にも先にもないだろう、と思うほどである。又、トールキンの中つ国の物語では「物の所有は堕落の始まり」もしくは「悪」と考えられているようで、シルマリルを力ずくで奪ったモルゴスは神々の軍勢に滅ぼされ、最もシルマリルの所有権を主張したフェアノールの息子たちは殆どが死に、最終的に残った二人の息子たちに所有権は無くなっていた。シルマリルを抱えて死んでいったマエズロスには言葉も無く本当に悲しい2024/04/10
広瀬研究会
3
下巻はベレンとルーシエンの勲しからトゥーリンの悲劇、そしてエアレンディルとエルウィングの航海まで。その間の戦いでナルゴスロンドとドリアス、そしてゴンドリンも滅亡していく。諸行無常というか、兵どもが夢のあとというか、むかし新城カズマさんが「シルマリルの物語を平家物語の文体で翻訳したい」と書いてた記憶があるけど、わかる気がするなあ。2024/05/27
UCorsair
2
素晴らしい。ずっとこの世界に浸かっていたい。また「指輪物語」を読み返そう。それにしても、三つの指輪の一つをガンダルフが持っていたことにビックリした。2025/07/23
エリオちゃん
0
巻末の用語集は創作における語彙を増やすのに有難いけど一歩間違えれば狂気だ。発音表記ってなんだよ。2024/02/24
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