内容説明
「バスを停めてください。さもないと、ぶっ放しますよ?」
歌手と女優を目指し、日々異世界・並行世界での仕事に奔走する女子高生ユキノ・レイ。しかし、この日レイが握りしめるのはマイクではなく、リボルバー式の拳銃だった--。並行世界の日本・アクアラインでバスジャックに乗り出したレイは、人質を取り、警察との交渉に応じることもなく、なんとその様子を配信で中継しはじめる。突然の凶行に及んだレイは全世界に何を語るのか――。(「世のため人のため」)他、全8話を収録。
時雨沢恵一&黒星紅白が贈る異世界・並行世界を巡る短編連作小説シリーズ! 書き下ろしスペシャル短編も収録した文庫化の最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
有栖川芸能事務所に所属して歌手と女優を目指す女子高生ユキノ・レイが、異世界・並行世界で仕事に奔走するシリーズ第3弾。ヒロインが行方不明状態な映画の続編制作にヒロインそっくりで抜擢されたレイ。人類とモンスターが戦う世界で、争いを止めるためにコンサートを開いた背景。人質を取ってその様子を配信し始めたまさかのバスジャック。犬の惑星の映画で演じた人間の少女。彼女の背景がいろいろ明らかにされていった今回でしたけど、いくらでも続けられそうな物語も今回最終巻で、文庫版で追加された描き下ろし部分もなかなか効いていました。2026/01/09
真白優樹
8
並行世界の、昔の青春恋愛映画の続編に出演したり、バスジャックしたりする中、レイの正体が判明する最終巻。―――見えぬ君、見つけた時に始まっていた全て。 果たしてユキノ・レイとは何者なのか。様々な仕事の中で正体に迫っていく巻であり、小さな真実から正体が明かされ、本当の意味での彼女のお仕事が始まる、新たな舞台へのプロローグとなる巻である。一度別れて、また出会えて。今度こそ彼女自身のお仕事生活は始まっていく。その先に待っているのはどんな世界か。きっと無限の、レイの世界が広がるはずだ。 うん、面白かった。2026/01/11
冬野
5
シリーズ第三弾にして完結巻。とても良かった!一巻から定期的に不穏な発言があったので読むのが少し怖かった。もっと重い真相かと勝手にハラハラしていたけど、種明かし後に待っていた素敵な世界に感無量。ユキノ・レイが異世界や並行世界で積み上げたものがこれからも活きると思うと胸がいっぱいに。読了後に読み返したイラストノベルにじんとした。時雨沢さんならこの設定で無限に作品を書けると思うが、三巻で綺麗に着地させたからこその完成度なのかもしれない。コーヒーの件は全然気づかなかった。レイも因幡も有栖川社長も大好き。星:5/52026/01/29
FFLJAPANter
3
ややトゲのある言い方をすれば、この物語が電撃文庫という恒久的に残るであろうレーベルで出てくれたことに感謝したい。この舞台装置を時雨沢に与えるのはSAOAGGO以上の劇薬ですよ……(総論)。そしてただのレーベル移植では終わらない。書き下ろし部分のタイトルに反応した方、その期待を時雨沢は裏切らない。ここにこの作品は完結した、完膚なきまでに完結した。傑作。2026/01/09
七瀬 亜依香
0
まさに最後までチョコたっぷりといった完結巻でした。軽妙な文章でありながら引き込んでいくストーリーテラーぶりはやはりお見事の一言。個人的には『世のため人のため』の読後感が好きですね。そして例によってあとがきまでが作品です。最後に読んでくださいね!2026/02/10




