最後の皇帝と謎解きを

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最後の皇帝と謎解きを

  • 著者名:犬丸幸平【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 宝島社(2026/01発売)
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  • ISBN:9784299075000

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内容説明

2026年第24回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作

紫禁城で起こる密室殺人事件に溥儀と日本人絵師が挑む!
身分も国も超えた人々の友情×歴史ミステリー

選考委員絶賛!
「この時代のこの場所をピンポイントで選んだ着眼点はすばらしく、たいへんユニークな歴史ミステリーに仕上がっている」大森望(翻訳家・書評家)

「過酷な運命を強いられた少年廃帝と異郷で孤立しがちな若き日本人画家の絆が育まれていくありさまが素晴らしい」香山二三郎(コラムニスト)

「当時の紫禁城を知らない読者とほぼ同じ目線の主人公のため、物語世界に入りやすい」瀧井朝世(ライター)

(あらすじ)
1920年、中国。北京在住で日本人絵師の一条剛は、紫禁城に住む廃帝・溥儀に水墨画の師として雇われた。しかし溥儀には、城に眠る水墨画を贋作にすり替えて真作を秘密裏に売却し、清朝復興のための資金を調達する目的があったのだった――。
使用人の宦官のひとりが密室で不審死を遂げた事件を皮切りに、龍の絵に何者かの手で描き加えられていた目、ある時を境に感情をなくした宦官など、一条はさまざまな謎を少年廃帝とともに解き明かすことになる。立場を超え、ふたりの間には徐々に友情が芽生えていくが……。


【著者について】
犬丸幸平(いぬまる・こうへい)
1994年、大阪府箕面市出身。神奈川県川崎市在住。京都産業大学英米語学科卒業。在学中からバックパッカーに夢中になり、中東、南米、アフリカなどを中心に約40ヵ国を訪問。現在はパキスタンで絨毯の買い付けなどをしている。趣味は筋トレ。推理小説を読むきっかけになった漫画『名探偵コナン』の連載開始年に生まれ、誕生日は5月7日(コナン)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

220
『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作を毎年楽しみにしています。今回は、浅田 次郎の世界の歴史ミステリ、私の好きな世界なので楽しめましたが、あまり歴史の好きでないミステリ愛好家には、少しガッカリな作品かも知れません。 https://tkj.jp/campaign/saigonokoutei/2026/04/20

R

132
第二次大戦前夜、少年期といって差し支えない愛新覚羅溥儀と、そこに絵師として仕えることとなった日本人青年との青春物語として読んだ。実際はミステリだし、青春であるが、すがすがしい物というよりは憧憬に近いラストが良いところで、大きな仕掛けも含めて面白い推理小説だった。人間模様が面白く、皆が皇帝のことを想っているが、それぞれの思惑ともいうべきものが違うという切なさがよくて、謎解きよりもドラマ部分が素敵な小説だった。2026/05/02

ちょろこ

123
紫禁城ミステリの一冊。読書の醍醐味の一つ、それはどんな時代、場所にも連れて行ってもらえること。1920年、紫禁城に住む15歳の溥儀と雇われ日本人絵師の一条剛が城内で起きたさまざまな事件の謎解きをしていく連作短編集はそれを存分に味わえた時間だった。謎解きに並行するかのように、溥儀と剛の間に芽生える友情を始めとするさまざまな感情がストーリーに拍車をかけるのもいい。そして待ち受ける数々の驚きの盛り込みも。表側からだけでは決して見えないものが心に沁みた。皇帝、宦官、歴史の悲哀がミルフィーユのように織りなす読後感。2026/05/19

まえぞう

108
このミス大賞受賞作で、ラストエンペラー溥儀と日本人青年を巡る連作になっています。ミステリー要素より当時の中国宮中を背景とした人間模様が楽しめます。浅田次郎さんの蒼穹の昴シリーズを思い出しつつ読ませてもらいました。2026/02/11

名古屋ケムンパス

97
唸るほど見事な舞台設定と贋作づくりのトリックに魅了される作品です。清朝廃帝となる15歳の溥儀が暮らす紫禁城に18歳の水墨画の日本人帝師が招かれることで物語が展開します。贋作づくりに関わる宦官の謎の死は、皇帝復活の願いと相俟って物悲しく、若き皇帝と帝師との間に築かれた絆は帝国主義の陰謀だとしても愛おしい程でした。日本と中国の歴史が直接的に重なり合うその重みを感じることになる意欲的なミステリーです。2026/03/01

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