内容説明
映画監督の押井守と、小説家で空手家の今野敏が、武道について語り合う。『戦争のリアル』の続編。対談本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
23
アニメーション監督と作家、そして空手の師弟としての対談。武道というフィジカルなものを言語化する試み。空手を含めた格闘技も近代スポーツの下に入ることで、ルール化、組織化という軍隊のメッソドに縛られることになった。本来、殺人術、護身術というサバイバルの術(わざ)であった武術が武道となることによって、社会性や思想というややこしさと、試合という勝利の目的化、絶対視から、身体的快感が二の次になり、格闘ゲームやアクション映画、アニメにその快感の表現として引き写されている視線。肉体の客観視と統一感という二律背反の獲得。2021/01/04
綾
20
40代で大した運動経験もなくテコンドーを始めてはや2年、武道についての本も読みたくなって、購入。押井さん今野さんは空手だけど。いろんな話につながったり派生したり、対話形式だから読みやすく面白かった。2023/12/02
活字スキー
11
どちらかと言えば今野さん目当てだったんだけど読んでみたら押井さんが8割くらい。まぁいいや、軍隊、アニメ、ゲーム、映画等手当たり次第にしゃべりまくってて色々と興味深く楽しめた。競技(興行)としての勝敗(他人の評価)ではなく、文化として、あくまでも個人のあり方としての技、道に決まった形や答えはあるのか。他人に勝つ事や認められる事に囚われすぎないように。それが本当に大切なら、本当に好きなら、どこまでも続けていける、受け継がれていく。2015/10/24
ワッピー
1
戦争→武道→身体というのは確かに面白そうな流れ。武道のルーツは近代にありとか、全体としての底上げと個人の修行との矛盾、今野塾の分解組み手など興味深いことはあまたありました。押井監督の企画なのでしょうがないのかもしれませんが、監督のよく喋ること。武道というからには今野さんの話ももっと聞きたいと思うのは私だけでしょうか?よけいなお世話だけど、印税の分配ってどうなっているんだろう?2011/03/21
ma-no
0
押井監督、しゃべるしゃべる(笑) 注釈で「これは誤認」とつけるなどして、対談時の勢いをそのまま残した構成です。師弟という関係性について、空手とアニメの共通点など、このおふたりならではの話題でした。2014/02/28
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