日本人はなぜ火葬を選ぶのか

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日本人はなぜ火葬を選ぶのか

  • 著者名:武田至【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 日刊現代(2025/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065418673

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内容説明

99.9%という世界でもトップクラスの火葬率を誇る日本。
なぜ、日本だけ火葬が当たり前になったのか。歴史、宗教、政治……。
さまざまな要因が絡み合った、日本人と火葬の関係、その全貌を紐解きます。
そしてご自身にはどのような葬送が適しているのか、
葬送からいまを見つめ直す……。
リアルな生と死を考える1冊です。

さらに日本と比べた世界の葬送文化、死生観の違いなど、火葬を中心とした世界の葬送をまとめました。

【こんな方におすすめです】
・終活を考えている、終活を始めている
・葬送文化に興味がある
・葬儀や火葬の意義を知りたい

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

160
587年に飛鳥で起こった丁未の乱により日本で火葬が広まる。しかし、火葬、風葬、土葬は長く併存していた。本書は火葬を歴史から読み解いていく。江戸時代に火葬場は迷惑な施設となる。明治に2年だけ火葬禁止となったが、感染症の影響で火葬が主流に戻る。しかし、政府は富の集まる寺から火葬場を切り離すこととした。明治以降に個人墓や夫婦墓から先祖代々の家制度になった。故人が亡くなった証、戦場後の遺骨収集をしているのは日本人だけという。火葬後の拾骨も世界的には稀という。日本では死後すぐに火葬をする。新たな気付きが多々あった。2025/12/30

trazom

117
仏教の伝来で火葬が始まり(皇族初の火葬は持統天皇)、中世では、都市部は火葬(薪を用意できる経済力がある人のみ)、農村部は風葬・土葬。江戸時代には、火葬が一般化する一方、将軍家や大名家は土葬で権威化するという二極化。神仏分離による明治政府の火葬禁止令は2年で撤回されたが、火葬場を寺社から分離し、火葬が、宗教的儀式から公共サービスになったという歴史が、とてもよく分かった。著者は一般社団法人火葬研の代表理事。死者との別れに時間をかける欧米に対し、一刻も早く死を処理して日常に戻りたい日本との比較も興味深い。2026/01/25

佐治駿河

40
図書館本。近年、海外の一部の方々が土葬をする様になり問題となっています。その様な社会情勢もあり、この本が目に止まりました。火葬の歴史、各国の火葬の状況等が前半は書かれております。中盤以降は火葬による環境問題、現代人の死生観にも触れられています。二酸化炭素の排出量を考慮するなら、火葬は複数人をまとめて実行すればいいのでありませんか?宗教的な部分もあるのでそんなところは気にする必要は無いと思います。思うところは沢山ありましたね。2026/03/29

トーテムポールさん

5
”火葬研"の代表が語る、火葬から考えた死生観と、死をデザインすることについて。火葬がこれほど支配的になっているのは日本ぐらい、というのは知ってはいたが、歴史的な経緯までは知らなかったので興味深い。その他の火葬する国に比べて、日本は収骨することを死の受容のプロセスとして重要視している為、結果として火葬場の動線が複雑になっている、という話が火葬場を設計する立場でないとまず出てこないような視点で面白い。死生観についてが一冊通しての主題だが、3章の火葬場のシステム的な話が考えた事が無さ過ぎて一番印象的だった。2026/05/05

乱読家 護る会支持!

4
日本の火葬率は、現在99.9%。 世界一の火葬大国ですが、ほぼ全てのご遺体が火葬されるようになったのは近年のことのようです。 世界では火葬が当たり前ではありません。 日本は、肉体は乗り物に過ぎないという輪廻転生の宗教観があり、ご遺体をすぐに焼くことに抵抗感はありません。 しかし、一神教では、神の裁きの時に遺体から復活するという思想であり、またエジプトのミイラは肉体自身に聖なる力が宿っているとの信仰がベースにあります。海外移民を受け入れるのであれば、死生観の多様性も問題意識として持っておく必要がありますね。2026/04/19

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