内容説明
世の中の空気に抗い、「自分」で考え抜くために。
近代社会と人間の心理に独自の視点で鋭く斬り込んだ『群衆心理』。良識ある個人はなぜ、いかにして暴徒と化すのか。人々の思考を麻痺させ自立性を削り取るために指導者はいかなる手段を用いるのか。SNSが発達し群衆心理の感染力が一層強まる中、その暴走を止めるためにこれから何ができるのか。
政治をめぐる対立からネット炎上まで、「大きな主語」に覆われた現代日本の抱える問題に引き寄せながらル・ボンの議論を読み解く。Eテレ「100分de名著」テキストに書き下ろしの特別章・ブックガイドなど大幅加筆をして書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まめぼん
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嫌いな考えには対抗していきやすいけれど、好きな人やその人の考えに疑問を呈していくのは難しい。好きな作家や歌手の言葉を全肯定したくなっちゃう。違和感をなかったことにしたくなる。 なかったことにはできないし、変だと思うものは変だと流されずに粘り強く考える癖をつけなければ、とずっと思いながら、都合の悪いことには目を逸らしがち。あと嫌いな考えの中の良いところを見つけるのも下手だ。同じように目を背けちゃう。 自分の考えで立ち続けるための胆力をつけよう!と奮い立つもまたすぐに忘れちゃう気もする。2025/12/12




