内容説明
2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位
自称無法者の少女ダッチェスが住む町に帰ってきた30年前の事件の加害者。彼の帰還は、ダッチェスを苛烈な運命へ巻き込んでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Lara
56
不幸にも母親を殺された、娘、息子は、遠くモンタナ州で、祖父と暮らし始めた。無法者を名乗る姉ダッチェスは、弟ロビン以外、祖父とも、周囲ともに反発して、馴染めない。方や、捕らえられたヴィンセントの友人、ウォーカー警察署長は、彼の無実を信じて奔走する。さて、後半やいかに?2025/12/15
Shun
30
2023年本屋大賞の翻訳小説。主人公は恵まれない家庭環境の中で懸命に闘うように生き、自らを無法者と豪語する13歳の少女ダッチェス。本屋大賞らしく胸を打つ物語で既視感もあるが、やはりこういった未成年の健気な話に弱い。また話の導入部も申し分ない。数十年前に若気の至りの末に事故死した少女の事件が当時の友人たちの現在に影を落としており、それは近親者であるダッチェスの母親にとっては殊更なことあった。そして、事件の加害者として懲役に就いていたヴィンセントの刑期が終わり、彼が街に戻って来たことで新たな事件が起こる。2025/11/30
アルキメデス
21
正直自分にはかなり読み辛い。感情表現の感覚が日本の小説とまるで違う事に終始違和感があり慣れることも出来ず、でも上巻は何とか読み終えた。この感覚を何と表せばいいのだろう、蕎麦を食べたくて蕎麦屋に入ったのに品書きを見たらニンニクてんこ盛り蕎麦とかアメリカンドッグのせ蕎麦とかが羅列されている感じというのか。ダッチェスが無法者と名乗る感覚も少し感じが掴みにくい。けども思春期の少女が周りの全ての人間関係に敵対心を抱いて接すると解釈すれば無法者の言葉が少し染み込んでくる。さてダッチェスよ、後半どう暴れるのか?2026/01/19
ちゃんぐ
7
2023年本屋大賞翻訳小説部門第一位でゴールドダガー賞。イギリス人の作家さんだけど、舞台はカリフォルニアとモンタナ州。ミステリーだと思って読み始めると、どうにもページが進まない。自分は「ならず者」なんだと主張する13歳のダッチェス、その弟で王子様として扱われるロビン。ネグレクトとして描かれる母親のスター・ラドリー、かつての恋人で30年ぶりに出所するヴィンセント、ヴィンセントのかつての親友でうだつのうだつの上がらない警察署長のウォーカー、謎の人物ディッキー・ダーク。複雑な人間関係は後半で明らかになってくる。2026/01/31
かみおか
7
「家族を守る」ことを言い訳にして感情を発露しているだけで、家族のために、特にロビンのために一つもなってないのでダッチェスにこの先感情移入できるか心配...。上巻終わっていまだに「よくやった!」って思えることがない...。『ザリガニの~』のカイアは素直に応援したくなったけどなぁ...。とは言え個人的にはウォークとヴィンセントの友情パートが結構好きで、割と楽しく読めてはいる。思った以上に暗くなく、描写も美しくて下巻に期待。2025/12/10
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