内容説明
2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位
自称無法者の少女ダッチェスが住む町に帰ってきた30年前の事件の加害者。彼の帰還は、ダッチェスを苛烈な運命へ巻き込んでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Lara
59
ハルの死後、考えるとこがあったのか、ダッチェスは周囲に反発ばかりてもなくなった。先行きが心配されたが、ロビン共に先が見えつつ、光明がさして来たか。ヴィンセント、ウォーク、更には、マーサ他登場人物は、問題ばかり抱えていた。それぞれに、新たな展開が訪れ、作品は終わったが、心に残るものとなりました。2025/12/17
森オサム
33
下巻読了。全編読み終えると良い物語であったと感じた。ミステリ、何なら本格ミステリだ、と思っていたので上巻の時点では不満しか無かったが、本屋大賞だと思えばドラマとして素晴らしい作品です。登場人物に感情移入出来無い部分は多かったし、行動に対して納得出来無い事も多かった。しかしそれでも良い、皆違う人間なので自分の正義で、信念で動いているのだから。と言う訳で謎解きだとか真犯人だとかは重要では無く、不幸な姉弟と不器用な署長が信じて歩くその道を、その壮絶な結末を見届ける為に読む訳です。辛かったが、皆の幸せを祈りたい。2026/04/01
Shun
29
出所したヴィンセントが保有する屋敷に近づく屈強で寡黙な男ダークは新たな災厄か。ダッチェスは母に近寄ってきた悪い男たちに一矢報いるべく標的の男が保有する店に夜間忍び入り、あろうことか放火してしまう。その結果は少女が想像して以上の悲劇を引き寄せ、ダッチェスは愛する弟ロビンと共に疎遠だった祖父の農場へと身を寄せることとなった。無法者としての矜持を持ちつつも大自然の中で初めて穏やかな心境を獲得しつつある姉弟だったが、そこへ過去が清算を求めるように忍び寄る。過去に縛られた大人たちと若き無法者の未来に光あらんことを。2025/11/30
紫スカートのおっさん
14
👧💥🚙 🧔♂️✖️1 👮✖️1 🍖✖️1 🔫✖️1 👧✖️1 👦✖️1 📼✖️1 2026/06/06
ちゃんぐ
12
文庫版なので解説があった。ミステリーと教養小説とロード・ノヴェルが一体となった”終わりから始める人々の物語”。まさに言いえて妙。読み終えて、これはミステリーというジャンルではなく、登場人物の内面を炙り出す日本で言うところの純文学に近い感覚だ。ダッチェスの心の移ろい、事件の核心、明かされなかった真実、と一言では言い表せられないいろいろな要素を孕んでいる。最後はハッピーではないが、ある種の安寧を感じさせる結末ではあった。2026/01/31




