内容説明
2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位
自称無法者の少女ダッチェスが住む町に帰ってきた30年前の事件の加害者。彼の帰還は、ダッチェスを苛烈な運命へ巻き込んでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Lara
57
ハルの死後、考えるとこがあったのか、ダッチェスは周囲に反発ばかりてもなくなった。先行きが心配されたが、ロビン共に先が見えつつ、光明がさして来たか。ヴィンセント、ウォーク、更には、マーサ他登場人物は、問題ばかり抱えていた。それぞれに、新たな展開が訪れ、作品は終わったが、心に残るものとなりました。2025/12/17
Shun
28
出所したヴィンセントが保有する屋敷に近づく屈強で寡黙な男ダークは新たな災厄か。ダッチェスは母に近寄ってきた悪い男たちに一矢報いるべく標的の男が保有する店に夜間忍び入り、あろうことか放火してしまう。その結果は少女が想像して以上の悲劇を引き寄せ、ダッチェスは愛する弟ロビンと共に疎遠だった祖父の農場へと身を寄せることとなった。無法者としての矜持を持ちつつも大自然の中で初めて穏やかな心境を獲得しつつある姉弟だったが、そこへ過去が清算を求めるように忍び寄る。過去に縛られた大人たちと若き無法者の未来に光あらんことを。2025/11/30
とうき
5
原題の通り、立ち直れないように見える絶望から何度も立ち上がって希望を見出していく話で心に残る傑作だった。 細かい心の動きの表現がうまくて地の文で書かずにセリフや行動でも伝わってくるのが美しい。 ミステリのつもりで読むとちょっと違うのだが作品として本当に良かった。2025/12/13
で
2
すごくすごく良かった。すべてわかったうえで読み直したいので明日からまた上巻を読む。2025/12/04
lovelovemachida
1
しみじみと、大人の責任、というものを考えてしまう作品でしたわ。全体に、初めからずっと悲しいトーンで、でも不思議と嫌な感じはせず、しっとりと世界に浸っておりました。ヴィンセントが自分を責め続けるのも、スターが刹那的に見えるのも、ウォークが後悔ばかりしているのも、全部本当は、大人として俯瞰して将来を見据えることができれば違ったかも、と。大人が自分のことで精一杯すぎて、ダッチェスも、ロビンも、子どもでいられなかったのかもしれない、と。2026/01/09




