内容説明
HALの祭典、ふたたび。
シリーズ累計11万部
2025年本屋大賞にノミネートされた恩田陸の新たな代表作、
傑作バレエ小説『spring』への熱いアンコールに応えた待望のスピンオフ!
けれど今、こうして僕らは一緒に踊っている。戦っている。
互いを理解するために、対話するために。
二人の神に近づくために。
本編『spring』では描ききれなかった秘められし舞台裏に加えて、深津、ヴァネッサ、ハッサン、フランツ、そして萬春自身はもちろん、永遠の師匠ジャン・ジャメやエリック・リシャールの教師コンビ、ロシア留学を果たした滝澤美潮など様々なキャラクターたちの気になる過去と未来を描く全12章の小説集。中編「石の花」ほかたっぷりの書き下ろし&『spring』刊行時に期間限定で公開された幻の一篇「反省と改善」をはじめ、これまでに明かされた『spring』のストーリーを余すことなく完全収録。
【電子書籍版には紙書籍版に収録されている「パラパラ漫画」は付きません】
目次
Ⅰ H. H.邸におけるチャリティー・ディナー・パーティ/Ⅱ 私の青空/Ⅲ 反省と改善/Ⅳ 夜明けの光/Ⅴ 眠りの森/Ⅵ DANCE in Matisse/Ⅶ 梅の木、桜、林檎の木/Ⅷ 砂金採り/Ⅸ 石の花/Ⅹ プレパラシオン/ 新芸術監督へのインタビュー/ すべての山に登れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
216
恩田 陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、2年前に読んだ「spring」のスピンオフ短編集でした。 頁を捲るとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」付きです。私は、忘却読者のため、登場人物紹介をつけて欲しかった(笑) https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480805256/ 2026/01/22
パトラッシュ
164
今年最後の読書は『spring』の外伝集。本編に加えると作品のリズムが狂うと判断され削られたようだが、悔いなきバレエ人生を送った青春群像が各エピソードから匂い立つ。才能はありながら心に鬱屈を抱えていた面々がHALとの出会いをきっかけにバレエに真剣に取り組み、遂には最高位に達するまでが生き生きと描かれる。HALが振り付けたフランツのハムレットとヴァネッサのオフィーリア、ハッサンのオセロが連続上演されて喝采を受けるシーンを想像してしまう。いつか彼らが人生のパートナーにと望むHALを奪い合う長編を読んでみたい。2025/12/31
星群
82
スピンオフ作品集。本作を読んだのはだいたい1年半くらい前。ほんとに薄っすらとしか憶えてない、汗。まぁ、それでも世界観には入っていけました。にしても、今更いうまでもないですが、クセ強めな面々ですね。でも正直なところ、バレエには疎いし、彼らの趣向(誰と寝たとか、相手とその母親との関係とか)についていけなかった。装幀が弾けた感じで気になるけど、図書館本なのでカバーを捲れないのが残念なところ。2026/01/31
まちゃ
77
バレエ小説『spring』のスピンオフ。バレエの神に愛されたギフテッド、HAL YOROZU(萬春)と彼の周囲の人々とのエピソード。表現者の苦悩と歓喜が伝わってきました。ダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」は面白い。2026/02/01
ゆみねこ
77
springのスピンオフ作品。冒頭のフランツの家のスタジオシーンから作品の世界に引き込まれた。ハルのきらめく才能、仲間たちとのエピソード、ハルの回想など。一番笑ったのは、もしハルが女性でフランツとの間に子どもが出来たらと言う妄想。昨年キーウバレエ団の「白鳥の湖」を観に行ってバレエの素晴らしさに感動したことを思い出した。2026/01/12




