教育とは何か

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教育とは何か

  • ISBN:9784750518824

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内容説明

?すべての学ぶ人と、教える人たちに。?

私たちにいま必要なのは、
知識の鎧で身を守る「強い教育」ではなく、「弱い教育」だ。
不確かな道をともに歩み、世界に応答せよ!

人類学をリードする世界的な思想家が教育、そして人間のまだ見ぬ可能性を示す。


***

「教育=知識の伝達」という伝統的な教育観、
そして市場原理にとらわれた教育の再生のために──。


効果的に学生─消費者へと配達される「知識の商品」は、
不確実な外部から身を守り、自己を内部に閉じ込める「知の鎧」にすぎない。

人類学の枠を超え、アート、デザイン、ビジネスの世界にまでインパクトを与え続ける思想家ティム・インゴルド。
人類学を軸に、さまざまな研究者の知見をひもとき紡がれる文章が、教育、そして生きることに、新たな視座をもたらす。


 <i>道に迷うと、足元は急におぼつかない。
 けれど、すべての音や光のきらめき、
 感覚の強度は増してゆく。
 それは、まだ生き生きとした気づきが
 削り取られていない小さな子供の
 「連続的な始まりの世界」である。
 そこでは、すべての事物が、
 自らが何であるかを明らかにする間際の瞬間に、
 存在し続けているのだ。</i>



***

【目次】
まえがき


第1章 伝達に抗して
 学校を離れる
 生の連続性continuity
 共有化と変異
 系譜学的モデル
 堂々めぐりを解く
 どのようにレシピを辿るか
 理性と継承
 学校に戻って

第2章 注意のために
 習慣の原理
 散歩をする
 注意性と交感
 配慮と憧憬
 世界への愛と仲間としての構え
 教育としての注意と注意の教育
 弱く、貧弱で、危険

第3章 短調の教育
 アンダーコモンズ
 長調と短調
 習慣の自由
 勉強が意味するものについて
 説明から感覚へ
 教師は何を教えることができるのか
 学習者の道具箱

第4章 人類学、芸術、そして大学
 教育としての人類学
 参与観察
 学校とフィールド
 アーティストは真の人類学者か?
 科学を柔らかくする
 STEM、STEAMおよびSHAPE
 人類学は教育する!

第5章 共通善のための大学
 人類学と来るべき大学
 学問の自由について
 脱植民地性
 大学、多遍性/大学、多元宇宙/大学
 探索、また探索
 事実を超えた真実
 アマチュアと専門家
 学問領域──テントかタコツボか?
 共通善
 教育と民主主義
 コーダ

あとがき

***

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

2
人生≠知識を獲得する行為 世界と共に変容し、成長していくプロセス 伝達モデルへの根本的な批判 知識とは技能であり情報ではない 知覚とは能動的に拾い上げる行為 目的地を持たない開かれた教育 人間の成長にはマイナーな側面が存在 共にその世界の中に身を置き互いに学び合う関係 学生を露出させる 不安や混乱→本当の学習 互いに応答し・共に何かを生み出すプロセス 共通善のための大学 関心の線が複雑に絡み合う空間 人生とは学習の過程であり、学習とは人生の過程そのもの 古いやり方・新しい人々 学習はスキル習得へと還元2025/11/17

motoshimon

0
『教育とは何か』インゴルド(亜紀書房)を読む。人類学的教育とは、共通善の世界を再創造することだと説く。ぐっときたのは、「アマチュアの学生は学者である。そして学者とはうろつく権利を楽しむ者である。思考を超えて考え、知識を超えて知り、常に自らを越え続けるという本質をもった生の過程に考えることと知ることの両方を一致させる。そうした権利を喜びとする者なのだ」。今年もうろつく権利を、頭だけでなく身体の周りにも発揮させたい。2026/01/09

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