角川新書<br> ネットカルマ―邪悪なバーチャル世界からの脱出

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角川新書
ネットカルマ―邪悪なバーチャル世界からの脱出

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784040821450
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0215

出版社内容情報

業(ごう)から逃れることを模索したブッダに、ネット時代の生き方を学ぶ(目次)

はじめに ネットカルマとはなにか

第一章 現代社会が生んだ新しい苦

仏教はストレスと闘うために生まれた
仏教前夜――古代インドでは何が「苦」だったか
ブッダの考えた業と因果
ブッダは「生きることは苦しみだ」と気づいた
「ニュートラル」に生きるとは
善の仏教的二重構造
善のインスタント化
日本的業の世界
現代社会に現れた新しい「業」と「苦」
技術には良いも悪いもない
インターネットと業
あらゆる場面が刻々と記録されていく
業の世界に神はいない
より悪質な業
いびつな因果システム
すべての人間が「歴史上の人物」になる?
忘れてもらえない恐ろしさ
世代を超えてしまう業
くり返し降りかかる業の報い
ネットに縛られた苦しみの世界を抜け出すために

第二章 ネットカルマに対抗するために

善と悪の基準は何か
ネットの中にある善悪の二重構造
ネットの価値観から離れるために
すべて建前で生きる
ネット上のサンガ
自分自身の価値観を築く

第三章 ネットカルマが襲いかかってきたら

子どもたちに負の側面を教える
「ばれないだろう」はすでに古い考え
ネット業の報いを受けている人たちをどう受け止めるか
生老病死インターネット
ネットで苦しむ人たちへの言葉
世界観の転換
共感者がいるという確信
同じ境遇の人との連携
新たな世界を作っていこうという意志

第四章 ブッダの言葉に学ぶ

時代を超えて普遍的な価値を持つ言葉
ブッダの言葉
 ダンマパダ一六〇、一〇三、五〇、二五二、一五八ほか
 スッタニパータ第三―八五七、第三―四五ほか
真の賢人の言葉

あとがき

佐々木 閑[ササキ シズカ]
著・文・その他

内容説明

「自分の全行動が見られ、必ずその報いを受けねばならないシステム」を仏教ではカルマ(業)という。ブッダは2500年前、このカルマこそが苦しみの根源であるとし、仏教という生き方を見いだした。そして現代、インターネットの出現が、ネットカルマとも呼ぶべき新たな苦しみを生み出しつつある。仏教研究者が、ブッダの智恵を手がかりに、ネットの怖さを克服しながら生きるすべを探る。

目次

第1章 現代社会が生んだ新しい苦(仏教はストレスと闘うために生まめた;仏教前夜―古代インドでは何が「苦」だったか ほか)
第2章 ネットカルマに対抗するために(善と悪の基準は何か;ネットの中にある善悪の二重構造 ほか)
第3章 ネットカルマが襲いかかってきたら(子どもたちに負の側面を教える;「ばれないだろう」はすでに古い考え ほか)
第4章 ブッダの言葉に学ぶ(時代を超えて普遍的な価値を持つ言葉;ブッダの言葉 ほか)

著者等紹介

佐々木閑[ササキシズカ]
1956年、福井県生まれ。花園大学文学部仏教学科教授。京都大学工学部工業化学科および、文学部哲学科仏教学専攻卒業。同大大学院文学研究科博士課程満期退学。カリフォルニア大学大学院留学を経て、現職。文学博士。専門は仏教哲学、古代インド仏教学、仏教史。日本印度学仏教学会賞、鈴木学術財団特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アポトキシン

13
ネットの世界はいくら匿名とはいえ、現実世界と同じように業(カルマ)は存在し、善い行いも悪い行いも全て消されることはなく記録される。ただ、ネットの世界と現実世界の大きな違いは、ネットは匿名であるがゆえに批判が現実以上に辛辣で、事あるごとに蒸し返されることと、批判される当事者のほんの一部だけを切り取って面白おかしく誇張されたり、デマを流される場合があるということである。私もネットの価値観になるべく染まらないように、ネットとの距離感をある程度保ちたいと思う。2021/11/06

あっきー

9
✴3 読書メーターが楽しくて最近少々依存ぎみだ、この本もネット依存から離れることなのかと思ったがチト違う、ネットカルマのカルマは業(ごう)でビッグデータによって集められた個人情報や発言が悪意ある集められ方をしてネット上で消えることなく、自分だけでなく将来も家族を苦しめることになりかねないことだ、これをブッダの業を克服する教えと関連させている視点が面白かった、著者は100分で名著も書いている2019/03/16

smatsu

6
2018年の出版ですが、その後のネット社会の状況を予言している内容。高度情報化した社会が仏教における自業自得のシステムに酷似しているという指摘でそれをカルマと呼んでいるわけですが、SNSに限らず原子力にしても何にしても技術そのものには善も悪もなく単にそれを扱う人間の有様を拡張し増幅させるものだ。そこに地獄が顕現するのなら多分そもそもの人間の在り方に問題がある。そこに根本があるというのが釈迦が指摘していたことだ。これほどまでに文明が発達しても人間の心は仏教の生まれた2500年前から大して変わってないのか。2023/03/05

田中峰和

6
カルマ・業といえば、悪い印象を受けるが、善も含まれる。因果の道理によってそれ相応の楽または苦の報いが生じるのだ。本書はその報いという概念を現代のネットを通して論じている。ネットには利用者の足跡が残され保存される。メール、動画、音声などが記録され、関連性も瞬時に検索できる。本人が自覚しないものでも、他人が書き込み、とんでもない形で跳ね返ることもある。有名人になれば、圧倒的な数の悪口が押し寄せ炎上となる。他人から勝手に歪められた人物像をまき散らされ、被害を受ける場合もある。業と無関係の嫉妬への防御は困難だ。2021/11/07

アルカリオン

5
著者は(日本における「拝む仏教」とは根本的に異なる)「釈迦の仏教」を正しく伝える碩学である佐々木氏。本書ではインターネットには、古代インドにおける常識的通念であった「業(カルマ)」的な側面があると分析している。ウケ狙いの馬鹿な発言・行動を行い、「社会的制裁」を受けるケースが相次いでいるが、犯した過ちに釣り合わないほどのダメージを被ってしまうのがネット社会の特徴だ。うかつに加害者にも被害者にもならないように自戒するとともに、ネット社会から無用なダメージを掬い取らないように自分を保つための助言が記されている。2019/01/05

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