考察する若者たち

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

考察する若者たち

  • 著者名:三宅香帆
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2025/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569860176

ファイル: /

内容説明

なぜ映画を観たあとすぐに考察動画を見たくなるのか? 映画やドラマ、漫画の解釈を解説する考察記事・動画が流行している。昭和・平成の時代はエンタメ作品が「批評」されたが、令和のいまは解釈の“正解”を当てにいく「考察」が人気だ。その変化の背景には、若者を中心に、ただ作品を楽しむだけではなく、考察して“答え”を得ることで「報われたい」という思考がある。30万部超『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』著者が令和日本の深層を読み解く! 「平成」と「令和」で何が変わったのか? ●「批評」から「考察」へ 正解のない解釈→作者の意図を当てるゲーム ●「萌え」から「推し」へ 好きという欲求→応援したい理想 ●「やりがい」から「成長」へ 充実しているという感情→安定のための手段 ●「ググる」から「ジピる」へ 複数の選択肢から選ぶ→AIが提示する唯一の解 ■目次 まえがき――若者が考察動画を検索する理由 第1章:批評から考察へ――『あなたの番です』『変な家』『君たちはどう生きるか』 第2章:萌えから推しへ――『【推しの子】』『アイドル』『絶対アイドル辞めないで』 第3章:ループものから転生ものへ――『転生したらスライムだった件』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 第4章:自己啓発から陰謀論へ――堀江貴文『多動力』、ひろゆき『1%の努力』 第5章:やりがいから成長へ――『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』『働きマン』 第6章:メディアからプラットフォームへ――『スマホ脳』『一般意志2.0』 第7章:ヒエラルキーから界隈へ――『スキップとローファー』『違国日記』 第8章:ググるからジピるへ――ChatGPT、『NEXUS』『わたしを離さないで』 第9章:自分らしさから生きづらさへ――『世界に一つだけの花』、『世界99』、MBTI 終章:最適化に抗う――そして『スキップとローファー』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』 あとがき――やりたいことや自分だけの感想を見つけるコツ 参考文献――「考察の時代」を理解するための本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロ

89
やっぱり三宅香帆さんの新書は面白い。何故若者が考察するのかというテーマから深く深く掘り下げて、最後までへぇ〜と思わされる気付きを沢山与えて貰いました。昭和生まれ平成を若者として過ごした身としては時代の変化がそんなに進んでいたのかとある意味恐ろしく感じられましたし、そんな変化の進んだ今の時代がどうなっていくのか、それをまた楽しみというか、興味深く捉えられたと思います。最後にやっぱり三宅香帆さんの知識というか教養の広さには改めて驚きました。2025/11/29

MI

62
流行りの漫画、小説、映画から令和の若者傾向分析する。考察動画や考察本が流行っている。ネタバレしているのも何度も観る俄に信じがたかったが本書を読んで納得した。作者が出したヒントの答え合わせをしている。SNSのいいねもフォローも数で評価が見えやすいどこか報われたいがある。ググったり、chatGPTに聞いたり選択肢の中から最適解を求めようとする。失敗することを恐れてる。私もそうだがSNSのおすすめやアルゴリズムから選択するのでは個性はなくなる。SNSはツールであり、自分で考えるクセを意識的にしていくことが大切。2026/01/13

シャコタンブルー

53
アルゴリズムが流行するものを決めていると述べている。作者のことを知らなかったが、そのアルゴリズムによって私も本書を手にすることになった。批評から考察へと変遷していく時代の流れを何となく理解した気がする。個人の感想は意味のないもの正解でないから出さなくてもいい「それってあなたの感想ですよね?」その言葉が流行するはずだ(笑) 「おすすめ」ばかりでは本当に好きなもの言いたいことやりたいことが失われる恐れもある。だから最後に考察から批評への回帰が示されたことに少し安堵した。 2026/01/03

olive

34
本書と『インザメガチャーチ』の二冊を並べて読むと、令和を生きる人たちの“生きづらさ”がくっきりと浮かび上がる。若者のしんどさに寄り添う本かと思いきや、そう言い切らないところも、この本の読みどころだ。同じものを見ても、あなたの解釈と私の解釈は違う。だからこそ面白いのである(本文より)でも同時に、言い切れない、決めきれない苦しさもある。考えすぎてしまう時代に、「それでも考えてしまう私たち」をそのまま照らしてくれる一冊2025/12/17

よっち

32
なぜ映画を観たあとすぐに考察動画を見たくなるのか?令和のエンタメ文化が「批評」から「考察」へシフトした背景を解剖する1冊。平成と令和で一体何が変わったのか?批評から考察、萌えから推し、ループものから転生もの、自己啓発から陰謀論、やりがいから成長、ググるからジピるといったものの違いと変容していった背景を解説していきながら、変化の背景に若者を中心とした、ただ作品を楽しみ、考察して答えを得ることで「報われたい」「正解依存」の思考があるという指摘は興味深かったですが、若者だけでなくもっと広がっていると感じますね。2025/12/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23001052
  • ご注意事項

最近チェックした商品