内容説明
北イタリアの修道院を訪れた、バスカヴィルのウィリアム修道士と見習修道士アドソ。ウィリアムは院長から、数日前に起きた、細密画家であった修道士の死について調べるよう依頼された。それは事故ではなく殺人であった。しかも修道士の不審死はさらに続き、「ヨハネの黙示録」の記述に沿うように起きていく。そしてすべての鍵は、迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。巻末には、エーコ自身による覚書(本編刊行後1983年に発表されたもの)、執筆のために書き溜めたメモや、登場人物や建造物のデッサン等も併録した。全体を通して、故河島英昭氏に代わって(覚書については英昭氏の準備訳稿が存在した)、河島思朗氏が訳文全体を見直し(特にラテン語関連は精査)、作者による訂正、削除についても細部にわたって確認した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
33
下巻。これまでの議論から堰を切ったようにいろんな事が起こり…。 全体通じgemini君に助けてもらいなんとか読み切る。読み飛ばしてた宗論部分はやっぱり大切で真相というか動機はそこにある。本書は読むだけなら読むことは可能だが、絶賛されてる肝の部分には到達できてない。名著を小難しいこと満載のミステリーくらいにしか思えないのは歯がゆい。 まあそれでも本書を完走したことは嬉しい限り。2026/02/27
Shun
30
作中に登場する文献と中世の宗教対立の歴史、それらの情報が洪水のように押し寄せ、頭は常にフル稼働しているような読書体験。全体を見れば修道院で起きた連続殺人の謎を追う来訪者・バスカヴィルのウィリアムと、彼を師と仰ぐ見習い修道士・アドソという推理小説ではおなじみの探偵・助手形式のミステリですが、それにしても語られる要素の多いこと。”小説の世界へ入り込むのは山登りをするのに似ている”と著者は語る。歩調を守り、息遣いを整える必要があると。そうして入り込んだ小説の世界で、中世の秘蔵された書物を巡る事件を追体験する。2026/01/11
Prince of Scotch
17
前回は、途中というか冒頭部分で読むのを挫折したが、今回は興味深く読めた。犯人は誰?動機は何?と疑問を抱きつつ下巻を読み進めたら、あっという間に結末までたどり着いた感じだ。ショーン・コネリー主演の映画版も観て、再読したいと思っている。2026/02/24
yosa
15
とんでもない重圧だった。神学論争などちっとも頭に入ってこなくて睡魔に襲われまくる私はまさしく17歳の少年読者であって、ミステリ、それも冒険小説的な愉しさに縋り付いてなんとか読み切りましたが、そんな斜め読みでもそれなりに面白かったのだからしっかり読み通せたならばきっとこの本は素晴らしく映ったのだと思う。断言できる資格を私は持っていないのだが。読み返せばもっと理解も深まるのかもしれない。しかしそれには気力体力の充実が必要不可欠で、社畜たる我が身には望み得ぬもの。文書館の迷宮に一生囚われていよう。2026/01/21
ettyan えっちゃん
15
下巻に入り、いよいよ推理小説になる。 ヨハネの黙示録になぞらえた見立て殺人。 迷宮と化した文書館をさまよう。 「アフリカの果て」が隠されている書架。 犯人との対峙とカタストロフィーと 読んでみると、面白い推理小説だったかなと。 とりあえず、読み終えたことにほっとして、作者の改題を読み、登場人物のイラストにニヤニヤさせられ、なんとも楽しい。2026/01/12
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