内容説明
職場復帰をめざしリハビリに励んでいる児童養護施設・七海学園の保育士・北沢春菜。七不思議が伝わる学園では、彼女が不在の間にも子どもたちの身辺で不思議な出来事が続いていた。一緒に終点まで乗ったはずの循環バスの中から忽然と消えた少女。かつて母の死期を予知した少女が目撃した“未来の殺人”。駅伝大会の中継地点で襷を渡し終わるとともに消失した少年ランナー。そして学園内のあちこちでは、殺人を告発する宛名のないメッセージが現れ──。『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』の感動と驚愕が甦る、シリーズ完全新作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
67
シリーズ3作再読して満を持して臨んだ15年ぶり新作♬まず第1話で目にする彼女の復活に安堵。「わたしって誰?」太字で示された意味深な問いがもうこんな所から!どこかで聞いた名前が続々登場にニヤリとしながらも、毎度ながら結構バラつくエピソードに置いていかれない様に必死!ずっと変わらず児童福祉がテーマ故か、なかなか浮き彫りになる事実は重く哀しく…それが最後にはまたやり過ぎとばかりに見事につながる。『わたしがいなくなった世界に』このタイトルの世界が全てひっくり返るのに唖然呆然!そして既視感のあるラストでは思わず涙…2026/02/28
ままこ
61
久々のシリーズ最新刊。七海学園の保育士に復帰するためリハビリに励む春菜の元へいつくかの謎が持ち込まれる。異文化適応『星の子』の意味に納得。卑劣な胸糞悪すぎるあの父親たちには怒りしかない💢不可解な出来事。角度を変えた視点。思わず息を呑んでしまった反転する世界。ああっ、全ては繋がった。タイトルはそういうことだったのか。辛い過去を抱える個性的な子供達の繊細な心情の表現がとても秀逸。様々な問題の芯を捉えたハッとする言葉が胸に染み込む。七河さんが紡ぎ出す切なくも温かい感嘆するミステリ。面白かった。2026/03/03
雪紫
56
これの前に「アルバトロス」は読み返した方がいい、絶対に。ズドンと来ます。大半謎の消失の謎がひとつの大仕掛けとタイトルに繋がっていく。解決編の途中表紙を見て「ああ・・・」となったのにまだ、タイトルと合わせて来るわ・・・(何気に「わたしの隣の王国」思わせるところ込みで)。そういや、心配性(いや無理ないって)のお母さんは大丈夫?さらに事件起きてたぞ。なお単独の好みは「サンクトゥス」で。2025/12/23
koma-inu
39
七海学園シリーズ、15年ぶり新作。4話までは日常の謎系、5話は濃いミステリで、怒涛の解決篇が圧巻。盲点的な目の付け所のトリックが、物語全体とタイトルをしっかり回収してくれる。前作以上にメッセージ性が強く、「わたしとは何か」の答えはとても切ない。エピローグでは過去に関連する真実が飛び出る。春菜の決心と葉子とのラストシーンは涙モノ。帯通り、シリーズ集大成で感動と驚愕が味わえる、待った甲斐ありの傑作。満足感上げるには前作までは必読😊「刹那の夏」とも連鎖関係があり、最終話のワタシの正体はアノヒトか・・。2026/02/15
のりすけ
38
むちゃくちゃ良かった。いろんなカードが並べられ最後の手札をめくった時に出てきた真相に号泣。なかなか続編が出なくて半ばあきらめていたが待ってて良かった。ASDに関しても良く勉強されてるなぁという印象。子供は善でもあり悪でもある、ただ大人と違い庇護しなくちゃいけない存在という思いがビシバシ伝わって来て「子どもは守らなあかん教」信者にとっては経典にしたいような小説。花粉で鼻ダメージなのに、泣けて鼻ズビズバ。丁寧に丁寧に読んでラストにたどり着いてください。みっちみちだぜぇ。2026/02/18
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- 和書
- 竜と竪琴師 ハヤカワ文庫




