カフェーの帰り道

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カフェーの帰り道

  • 著者名:嶋津輝【著】
  • 価格 ¥1,799(本体¥1,636)
  • 東京創元社(2025/11発売)
  • 立春までもう少し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/1)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488029364

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内容説明

【第174回直木賞受賞作】東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。/【目次】稲子のカフェー/嘘つき美登里/出戻りセイ/タイ子の昔/幾子のお土産

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

260
第174回直木賞候補作、第五弾(5/5)、直木賞発表前にコンプリートしました。嶋津 輝、2作目です。本書は、「カフェー西行」を巡る連作短編集、良作ではありますが、直木賞を獲るほどのインパクトはありません。直木賞予想は、 ◎本命:葉真中 顕「家族」、〇対抗:住田 祐「白鷺立つ」、▲穴:大門 剛明「神都の証人」 で、最終確定といたします。 https://bookmeter.com/mutters/290082904 https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/97844880293642026/01/12

ちょろこ

140
沁みわたる一冊。時は大正から昭和。上野の片隅にある小さな「カフェー西行」で働く女給たちの連作短編集。とても居心地のいい文章、世界を紡ぐ作家さんだと改めて思う。まるでコーヒーがドリップしていくようにゆっくりとこの時代の個性豊かな女給たちの姿が心に落ちてはスッと沁みわたる。何かとてつもなく大きな事が起こるわけではない。ただ女給として働く日々の中、その時点では明確には描かれなくとも人生の通過点のカフェーで、自分のための小さな欠片を拾っていたことが伝わってくるのがいい。戦争という時代のやるせなさも沁みわたる秀作。2026/01/14

タイ子

118
上野の繁華街から外れた一角にある喫茶店「カフェー西行」。そこで働く女性たちに焦点を当てて紡がれる大正から昭和の物語。お涙頂戴の物語ではなく、かと言って平和な日々が過ぎて行く幸せ物語でもない。字の読み書きのできない女性が字を習い、後に出兵した息子との手紙のやりとりをする。こうやってこの物語は女性たちの人生と時代の流れが繋がって紡がれていくのである。時代の流れの中で変わって行く街の中、変わりなくひっそりと佇む喫茶店に彼女たちの過去と今がまた映し出される風景がとても愛しく見える。タイ子の人生に想いを馳せた作品。2026/01/17

シナモン

112
東京・上野のカフェ「西行」で働いた女性たちの物語。今から百年前、物資は少なく戦争という暗い影もつきまとう時代ではあるけれど、その時代に生きた人たちは素朴でおおらかで力強い。戦地の子どもや恋人を思う場面には感情移入して胸が締めつけられた。会話や文章が丁寧で品が感じられてそれが読んでいて心地良い。登場人物の時を経てのゆるやかなつながりもとても良かった。良いものを読んだとしみじみ思う読後感でした。 2026/01/19

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

107
(2025-198)【図書館本-132】2025年下半期直木三十五賞候補作。舞台となるのは上野の外れにある流行らない「カフェー西行」。大正から昭和へと移る激動の時代、ここで働く女給たちを描いた短編集。竹下夢二の絵のような風貌で人気のタイ子、高等女学校上がりのセイなど。満足に学校に行くこともできず、字を覚えることもできなかったタイ子とその一人息子のエピソードが印象に残った。戦争に行くことももちろん辛いけど、残された家族もやはり辛い。★★★ 【追記】直木賞受賞おめでとうございます。2025/12/30

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