内容説明
今川氏親の正妻寿桂尼は義元の母。織田信長の愛妾生駒吉乃は信忠、信雄の母。池田恒興の正妻善応院は津田信澄の母。彼女ら三人は戦国乱世にあって過酷な人生に直面しながら、それに屈することなく母として必死に生き抜いた。斎藤道三は義龍の父。二人は父子でありながら、互いに敵対し一戦を交えた。その戦に先立ち道三は、父として彼の真の狙いを娘婿信長への支援要請の働きかけの中に込めた。彼ら四人の生き様を見るにつけ、そこには戦国乱世なればこそ咲いた肉親の愛の花を見てとることができる。それはどのような花か。御一読を請うものである。
著者等紹介
向居直紀[ムカイナオキ]
上智大学哲学科及び大阪外国語大学英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。