内容説明
“伝説の学連選抜”を駆けた男たちが箱根駅伝に帰ってきた――名手・堂場瞬一が放つ青春駅伝小説のベストセラーシリーズ、集大成的傑作!
箱根駅伝本戦出場を逃した大学から「関東学生連合」として選ばれた16人。
刻んだタイムが公式記録に残らない矛盾に揺れながら、選手たちは己の誇りと向き合い、東京~箱根間往復217.1kmを一本の襷でつなぐ戦いに挑む。
彼らを率いるのは17年前「学連選抜」の一員だった天才ランナー・山城悟。
そして山城が襷をつないだアンカーの浦大地が、優勝候補・城南大の監督として立ちはだかる。
名将と呼ばれる浦だが、大学側との確執で大会後の退任が囁かれていた……。
選手たちの葛藤と、監督二人の絆が交錯するとき、箱根路に2日間だけの特別なドラマが幕を開ける――! 堂場瞬一著作200冊記念作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
551
シリーズの完結編らしい。山城は相変わらず…でも少し丸くはなっていて良い歳のとり方している。対して浦の存在感というか個性がまるでなく、端役のような描写に終わっているのは少し残念。第2章に入りレースがスタートしてからは、これこれ!という感じのランナーの内面描写が続く。端折られた区間のランナーの分も読ませてほしかったというのが唯一の不満点。これで最後だからと、細かいこと考えずに大団円で締めくくったラストも、ファンタジーすぎるといえばそうかもしれないが、気持ちよく読み終えることができたのでアリだと思う。2025/12/09
ミカママ
518
浦が、門脇が、吉池元監督(孫が十区を走るキャプテンというファンサ付き)がいる、そしてもちろん山城が。シリーズ最初から読んでいるファンにはたまらないラインアップが、ここでは指導者として連合チームを率いる。正直Ⅲを読んでシリーズ終了、と感じていた。だって続くとしたら山城が監督?ナイナイ絶対ナイと。どうやら山城もあれから時を経て「社会化」されたようだ。箱根往復の景色の隅々まで知り尽くしたかのような描写(まさか堂場さん、実際走った?笑)に惹き込まれる。そして表紙は今回もフレッシュグリーンだよね(笑)2026/01/14
旅するランナー
206
箱根駅伝での学生連合の激走。何のために走るのか、不確かなモチベ。でも、走ることが好きで勝ちたいだけでいいじゃないか。10区それぞれのコースと、選手の思いや背景が克明に描かれ、臨場感が半端ない。そして17年前のメンバーがチームになるエピローグは胸アツです。走る人は涙なくして読書のゴールテープを切れません。2026/02/14
hiace9000
168
かつての山城を知る人ならば、彼の社会化に目を見張るⅣ! でもやはり、山城なのです。箱根駅伝「学生連合」が「学連選抜」だった頃からスタートしている『チーム』シリーズ。話題作、池井戸さんの『俺箱』とはまた別の角度で読ませる面白さがあります。コアな箱根ファンも思わず納得の、ランナー目線での"あまりにも細かすぎる"各区間のコース描写にニヤつくわたしもまた、コアなファンの一人。走っているランナーたちの心の声も驚くほどリアル。一つになれないチームの葛藤と苦悩が、繋ぐ襷によって鮮やかに昇華していくドラマ、ここに!です。2026/02/16
いつでも母さん
160
偶然と運命が入り混じりアンカー・吉池は、トップでゴールテープを切るために走るのだ。そうだ、「君たちはチームだ」あの山城が、あの浦が、あの時の皆がそれぞれ大人になっていて感慨深く、何度も涙が溢れた本作は集大成だ。学連選抜の記録を残してよ!私の思うこのことを堂場さんがちゃんと言ってくれている。浦をして自分の考えを言語化する能力に長けているってまんま堂場さんじゃないですか!体温が上がる読書に「堂場さん、ありがとう」一番好きなのは「最後は根性なんだ」あぁ、山城サイコーだ!エピローグ前の結果表が堪らない。くぅ。2025/12/05
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