内容説明
連続ドラマ原作『最後の鑑定人』が好調な著者が放つ、近未来バディ・ミステリ。
2029年、北京。常軌を逸した速さで進行する癌で有力者の息子が死亡した。これは仕組まれた連続殺人なのか? 刑事偵査総隊の刑事アーロンは、ウイグル人の遺伝子エンジニア、マリクとともに捜査を行なう。やがてアーロンとマリクは、生命科学上の闇に直面し……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
76
近未来の中国を舞台にバイオテクノロジーを題材にしたSF。常軌を逸した速さで進行したガンで4人が死亡した。出世を第一に考える刑事アーロンは事件解決に野心を燃やす。捜査協力者として上から連携するように推薦された相手はウィグル人の遺伝子エンジニア・マリク。初対面から全く噛み合わない2人。ヒトゲノム、遺伝子組み換えと私にはなじみのない世界が興味深い。また中国の政策と人種問題が絡む。最後の最後までゾワゾワする恐ろしさ。多様な作品を書く岩井さん、読みやすい作品ではないが、このテーマ面白かった。2025/10/12
akiᵕ̈
27
2029年中国を舞台とした近未来の話の今作。タイトルの真珠配列とは〈理想的なヒトゲノム〉を指し、4人の男女が癌を発病してから死亡するまでの期間があまりにも短すぎるという事案が発生し、その真相を追う捜査官のアーロンと解明に協力することになったエンジニアのマリクとの攻防が話を盛り上げていく。生命科学に踏み込んだ話しでありフィクションとはいえ、末恐ろしいとしか言いようがない。ラストに向かうにつれ、まさかの展開に驚かされ、更に更に踏み入ってはいけない所に連れていかれたラストには、ただただ驚愕。2025/10/08
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