フクロウ 地球上で最も謎めいた鳥の科学

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フクロウ 地球上で最も謎めいた鳥の科学

  • ISBN:9784863136007

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内容説明

フクロウの個性豊かな生き様から、「知性」とは何かを問いかける。
傑作サイエンス・ノンフィクション!

正面を見つめるまなざしと静かな飛行。フクロウは古代よりあらゆる地域や文化において、知恵、知識、先見の象徴とされてきた。しかし、本当のところ、私たちはフクロウについて何を知っているのか。現存するフクロウはおよそ260種、南極を除くすべての大陸に生息している。しかし、保護色を持ち、主に夜間に活動する彼らは、他の鳥類と比べて発見も研究も困難だ。人間がフクロウに魅了されてきた歴史は長いが、科学者たちがフクロウの生態を理解し始めたのは、ようやく近年になってからのことなのだ。
稀代のサイエンスライターで、ニューヨーク・タイムズベストセラー作家である著者は、フィールドに出て研究者たちとともに行動し、最新のテクノロジーとツールを用いて、フクロウがいかにして高度かつ繊細なコミュニケーションをとり、狩りをし、求愛し、つがいとなり、子を育て、季節ごとに移動しているのかを本書で明らかにしていく。
日本語版では、監修を務めた国立科学博物館の樋口亜紀氏が、日本におけるフクロウの研究について、またフクロウの輸入大国である日本特有の状況や問題点について解説する。
この謎多き鳥に魅せられた世界中の研究者の不断の努力と、新たな観察ツールと解析技術の発展によって明らかになった驚きの生態、そしてさらに深まる謎。フクロウの生態を通して「知性」とはなにかを問いかける、傑作サイエンスノンフィクション。

目次

はじめに フクロウの正体
第1章 フクロウを知る――フクロウの謎を究明する
第2章 フクロウを理解する――独特の適応
第3章 フクロウを探す――世界でいちばん謎多き鳥を研究する
第4章 「ホーホー」と鳴くもの――フクロウの会話
第5章 フクロウの繁殖――求愛と子育て
第6章 去るべきか、去らざるべきか――ねぐらと渡り
第7章 捕われのフクロウ――ペットのフクロウから学ぶ
第8章 なかば鳥、なかば精霊――フクロウと人間の想像力
第9章 フクロウが知っていること――フクロウの智恵
おわりに フクロウを救う――愛すべきものを守る
謝辞
日本語版監修者解説
図版のクレジット
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

45
何故か鳥類のなかでも際立って魅惑的なフクロウ。その強い存在感の謎がこの本一冊で分かると言っても過言ではない。フクロウ、ひいては鳥類に興味がある人ならば必読。心筋症のために音楽の道を諦めざるを得なかった女性が、全く関係のなさそうなフクロウの世界で(音楽家として)名を成すという話が印象深かった。この手の一般向け科学書のなかで稀に挿入される人間的なエピソードが大好物だ。2025/10/18

takao

1
ふむ2025/12/04

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