内容説明
追悼の間に蝋燭が灯され、蜜蝋と万寿菊マリーゴールドの香りが漂う夜。聖職者ティエンの死を弔う、「物語の儀式」が始まる。誇り高きティエン。慈愛に満ちた聖職者……各々が亡き人を語っては、手にする蝋燭を吹き消していく。そんななか参列したティエンの孫の語りから浮かんだのは、高潔な故人とはかけ離れた姿だった。一本、また一本。そして、最後の蝋燭が消えた時、思いもかけないことが起きる……。(『歌う丘の聖職者』)全2篇。ありふれた英雄譚が鮮やかに覆る。お伽噺の奇才、ニー・ヴォが紡ぐ旅の聖職者と記憶を伝える鳥の摩訶不思議な物語シリーズ続編!
目次
河畔の国へ
歌う丘の聖職者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
54
「河畔の国へ」と表題作の2篇。前作の喋る虎のインパクトに比べると少し地味な印象ですが、味わい深い作品です。特に聖職者ティエンの過去に驚くチーには親近感を覚えました。どんなに親しくしていて敬愛する人物だったとしても、その人の全てを知ることはできない。長い人生では様々な事があり、何かを乗り越えるたびに人は変わらざるを得ないから。当たり前の事かもしれないけれど考えさせられました。後に残す人々のことを考えて自分の終わり方を決める事も大切なんでしょうね。2025/08/20
もち
18
「わたしの物語はわたしのもの。それを手に入れることはできないよ」◆物語を蒐集する聖職者は、武芸に長けた女性たちと旅をする。吊られた死体は、山賊の仕業か――。神話と現実が交差した果て、記録できない物語を識る。(『河畔の国へ』)■シリーズ第2作。いずれの中編も作中作がキーとなる。重なる語りを透かした先に、人間の愛や背負った業、ほろ苦い秘密が浮かぶ。矛盾する伝説、派手な戦闘、真相と抱擁。切ない帰郷、外交危機、前代未聞の逆転劇。綿密な設定が息づく幻想世界で、物語の物語が、艶かしく拡がる。2026/02/28
ヴィオラ
11
楽しい。前作もかなり面白かったし、これからもどんどん書いて欲しい。2冊とも割と薄いしね、みんな読むといいよ。個人的にはやっぱり「地図」が欲しくなっちゃうけどw2025/05/22
BECHA☆
6
河畔の国へ : 飲み屋で出会った拳法使いと行きずりの夫婦と共にベトニー港へ向かう道中で聞いた河畔の国の逸話。 歌う丘の聖職者 : 四年ぶりにシンギングヒルズ大寺院に戻ったチーを待っていたのは恩師の死だった。古代象を連れた姉妹の目的は? 戴勝(ヤツガシラ)を連れずに旅することも有るんだ、と驚いた。聖職者と戴勝の繋がりについて考える。2026/01/27
すいか
3
聖職者チーの物語の続編、翻訳が出ていたので、大喜びで購入。前作とは少しテイストが変わった印象で、「河畔の国へ」は中国の武侠ものの影響が色濃いと思ったのだけど。表題作の幻想的な幕切れには息を吞んだ。物語を記述する使命を帯びた主人公が直面するオーラルヒストリーの多面性と内在する罠とは、現代の歴史研究者にも突きつけられる課題でもある。2025/07/01
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