一迅社ノベルス ふつつかな悪女ではございますが: 11 ～雛宮蝶鼠とりかえ伝～【電子限定書き下ろし付き】

著者名：中村颯希【著者】/ゆき哉【イラスト】

一迅社（2025/09発売）

• ISBN：9784758097581

内容説明

三雛女、妓楼に潜入捜査！？　大逆転後宮とりかえ伝、第六幕「絢爛豪華！ 金領」後編！　西琉巴王国の第一王子・ナディールの歓待に成功した黄 玲琳と朱 慧月、そして金 清佳。さらに夜市で起きた麻薬騒動も、玲琳と慧月の入れ替わりで危機を脱した……のも束の間。「わたくしたち、妓楼に潜入するのが手っ取り早いと思いますの」このまま黙っていられない三人は、黒幕の拠点『天香閣』に乗り込むことに！　気合十分で臨んだ玲琳たちは潜入して早々、妓楼の頂点に君臨する妓女『天花』に近づくのだが……「今度の新入りは、いったいどんなじゃじゃ馬だい」美しきその人は、清佳のかつての幼なじみの琴瑶で!?　排他的な妓女たち、証拠が見つからないまま迫る期限、そして次第に浮かび上がってきた衝撃の真実とは――。誓いと涙の第11巻。　※電子限定書き下ろしショートストーリー『ぎょっとした！』付。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[星野流人]

今回は雛女たちが、変装して妓楼に潜入調査。自身が家や領地を背負ったやんごとなきお立場なことをお忘れなのでしょうか……？ 下働きとして雇われた玲琳が案の定大活躍するのが、おもしろかったです。清佳の幼なじみ、琴瑶もとてもいいキャラクターでした。驚くほど美しく劇的なラストが、ひどく胸を打ちました。今まで女性陣に振り回されっぱなしだった男性陣たちが、いよいよブチギレるのも良かったですね。自分はやっぱり慧月と景彰の関係から目が離せません。慧月のいたずらがバレた子供のような挿絵イラストがめちゃくちゃかわいかったです

2025/10/14

[こも 旧柏バカ一代]

玲琳、慧月、清佳の三人が、麻薬調査のために妓楼に潜入するという、今までとは少し趣向の異なる展開であった。 彼女たちがそこで巻き起こす騒動は、読んでいてとても痛快だった。 特に印象的だったのは、玲琳が慧月の身体で下働きとして働く場面だ。 彼女は持ち前の頭の良さと行動力で、周囲を驚かせるほどにテキパキと仕事をこなしていく。 彼女を教育していた者が舌を巻くほどによく働く姿は、まさに無双状態と言えるだろう。 そうして、彼女は着実に周囲の信用を獲得し、ついには妓楼の女主人である琴瑶にも気に入られるようになる。

2025/09/30

[しましまこ]

金領編、後編。3人の雛女の代暴走！もとい大活躍。一皮むけた清佳がカッケーと思ったら、覚悟を決めた慧月がもっと素敵。早くみんなで幸せになってー！

2025/10/09

[starly]

金領後編、第6幕。 玲琳、慧月、清佳が妓楼へ潜入。終わりがしんみりでしたが清佳に焦点を当てた話。彼女の凛とした佇まいや心構えが美しい。彼女の素も出ており初見の頃より良いキャラです。

2025/10/13

[鳩羽]

金領での西国シェルパの王子歓待の役目を果たした玲琳と慧月は、盛られた麻薬の禁断症状の危機も脱し、黒幕の宰相がいる妓楼・天香閣へと乗り込むことに。妓女見習いに扮して潜入するものの、慧月と入れ替わった玲琳だけは下働きに回されてしまい…。金領編、清佳ヒロイン編ともいうべき物語の完結編。好き放題にやりまくる雛女たちに振り回される男性陣かと思いきや、結構どっちもどっちな暴れっぷりで、笑わせてもらいました。恋路が進みそうなのと、友情の深まり、安心のキャラ配置でアニメ化も楽しみで仕方ない。尭明様こんなキャラやったんか…

2025/10/22