内容説明
永井荷風(一八七九―一九五九)は,三十八歳から死の前日まで四十一年間,日記『断腸亭日乗』を書き続けた.文章の奥から,時代が浮かび上がる.全文収録.(四)は,昭和八年から昭和十年まで,「文芸復興」の風潮の中での孤高の歩みを収める.初めて詳細な注解を付した(注解・解説=中島国彦)(全九冊)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
昭和八(一九三三)年
昭和九(一九三四)年
昭和十(一九三五)年
注解(中島国彦)
第四巻 解説 「文芸復興」の流れの中で(中島国彦)
本文について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
iwasabi47
2
s8-10の日記。人の付き合いが銀座で劇壇関係で無く、勃興しつつある中産階級・サラリーマン達と毎夜常連達や営業終了後の女給達。s8年辺りは漫歩記述少し。s10年位から漫歩の描写復活はじめだす。平井呈一や猪場毅が出始める。次回は玉ノ井か。2025/08/28
はるたろうQQ
1
夕刻銀座に出て晩餐を食しいつもの人々と談笑して夜中に帰る生活が連綿と記録される。本人は全く興味ないにも関わらず、流行唄が何年に流行ったかも小まめに記載する。大根の苦味の取り方や渋柿の渋の抜き方、女性の流行の身なりなども。いずれも小説の材料収集。女性文化二十年という婦人公論新聞広告は参考資料となると明言する。黒沢きみを探偵を使って調査する。これも同じ材料収集。美代子・情夫との関係、下女政江との関係は淫欲ばかりでなく小説材料らしい(政江は女中の話に結実する)。師の巖谷小波、主治医大石国手、神代種亮の死もある。2026/01/09




