内容説明
利恵が結婚したとき、夫は専業主婦を望んでいた。彼は一流企業のサラリーマンで、利恵は小さな会社の事務職。それでも仕事はつづけさせてほしいと希望した。夫は不承不承認めたものの、その代わり「家事はいっさい手を抜かないこと」と約束させられる。利恵は職場でのキャリアなどいろんな犠牲を払いながら、その約束だけは守る。息子が生まれたあとも仕事はつづけるが、家事も子育ても、夫は一貫してなにひとつ手伝わなかった。息子は優しい子に育ち、大手電気通信会社に就職。同時に家を出てひとり暮らしをはじめる。何もかもが順調だが、利恵は夫とのアンバランスな関係に疑問を持ち始め、卒婚を提案し、1年間利恵は「猫目荘」で一人暮らしをすることになる。利恵が猫目荘を知るきっかけとなったマンガの著者・結芽との出会い、そして過去を背負って生きる新井と話すことで、妻や母になる前に自分が好きだったことを思い出していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Karl Heintz Schneider
43
前作に続くシリーズ第三弾。表題作でもある第一話では卒婚した50歳の女性が入居する。「毎日料理をしなくてもいい生活とはどんなものだろう。」一人息子が就職して家を出て夫と二人暮らしになったとき夫のためだけに毎日食事を作り続けることに疑問を抱くように。朝夕にまかないがつく猫目荘では入居時だけメニューをリクエストできる。彼女がリクエストしたのはコロッケ。なんて地味な!せっかくのチャンスなのにもったいない。そう思ってしまうのは私が男だからだろうか。私ならたぶん煮物系、筑前煮なんかいいな。サバの味噌煮も食べてみたい。2025/10/18
nyanco
29
このミス出身でずっと推してきた伽古屋 圭市さん、雰囲気のある時代物のミステリーから、最近はシリーズものに転向されて当たってきたよう。かすがい食堂・クロワッサン学習塾・猫目荘 3つのシリーズは、どれも読みやすく、キャラクターも良い。猫目荘3巻は、「卒婚」検討中の50代の女性が賄いつきの猫目荘の住人に。 妻が夫に対してイラっとする細かなことの積み重ね、伽古屋さん女性でした?って思うほど、よくわかっていらっしゃる。彼女の最後の選択、夫は飲んだけど、これを飲める男性って少ないと思うのですが、どうなんでしょう。2025/10/28
よっち
25
夫に卒婚を提案して下宿屋「猫目荘」で新たな生活を始めた、自分自身の人生を見つめ直す女性・利恵の物語を描いた第3弾。離婚するか否か答えは出ないものの、料理を通して自分の欲求や喜びを再発見し、住人たちとの交流の中で少しずつ自分の人生のあり方を考えていく利恵。そんな彼女でも息子の思わぬ宣言に驚かされるのも無理はないな…と思いましたけど、様々な人物の結婚観が描かれる中、固定観念に疑問を持ち、自分の幸せは自分で選び取るもので、これまでにない形の結婚も自由で尊重されるべきものだと気づいていく姿には考えさせられました。2025/10/14
読書好き・本屋好き堂
10
第3弾。 今回の主人公は卒婚をし、猫目荘にやってきた利恵。 今どきのテーマに考えさせられる。 私達が当たり前と思っていたことが、今では当たり前ではない。 選択する自由があるけれど、その分責任もあるなと思った。2025/11/25
とみい
9
いろんな形があって良い、ということだ。2025/12/27
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