内容説明
〈刑事ワシントン・ポー〉シリーズ累計20万部突破
木に縛られ石打ちで殺害された男の体には、難解なコードが刻まれていた。ポーの捜査で15年前の未解決事件との関連が浮かび上がる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
570
筆力がある作家さんなだけに、迫力に圧されて看過してしまいそうになるが、この犯人の設定は個人的になし。それはインパクトだけでいえば、こうするのが正解かもしれない。しかし、ストレートに進行していれば意外でもなんでもない犯人を意外に見せるための苦しい説明の数々や、ブレグジットゆうても先進国な大英帝国さんでは指紋とられてる指名手配者や事件関係者がこんなに堂々と身分詐称して長期間暮らしていられるものなんですか?という根本的すぎる部分の稚拙さがどうしても引っ掛かる。刺激勝負の一冊で、ミステリとして読まない方がいい。2025/09/28
青乃108号
228
6作目は物凄く陰惨で怖かった。ドクターとポーのセッション場面から幕を開ける本作。彼はどうやら今回の事件で深刻なPTSDを負ったらしいのだ。物語の進行の折々で挟まれるセッションは、その物語があまりに陰惨でポー自身にもかつてない危険がじわじわと迫る展開に、読者が受ける恐怖感が深刻過ぎるものになる事を危惧した編集者が、読者に「ブレイクタイム」を与える必要があると判断した為に設定されたものだろう、と俺は思っていた。だが、とんでもなかった。セッションこそが物語の核心そのものだったのだ。そしてシリーズは終わらない。 2025/12/03
パトラッシュ
228
(承前)人はなぜ人に対してここまで残酷になれるのか、打ちのめされるドラマが続く。自分が正しいと信じて疑わないカルトの指導者による洗脳で心を歪まされた子供たちの悲劇が、新たな憎悪と殺人を生む因果応報の数々が明らかになるプロセスは読むのが辛いほどだ。後半はディーヴァーも霞むどんでん返しの連続で、物語の前提まで引っくり返される鮮やかさは圧巻。しかし久しぶりに大活躍したティリーがポーから引き離されてしまうラストこそ、事件の真相より予想外の衝撃をもたらす。彼らの行く末という大いなる謎に、早く次作をと渇望してしまう。2025/10/23
タツ フカガワ
166
カルト教団の闇の部分が徐々に明らかになっていく。なかでも地下室で行われた“講座”の凄惨なことといったら。そこからタトゥー男の殺害や信者一家の惨殺事件の真相が徐々に明らかになっていくのだが、じつは驚きはこの先に待っていた。本作はPTSDを患ったポーが、ドクター・ラングとのカウンセリングから事件を回想していくというこれまでにない幕開けだったが、まさかこんな結末が待っているとはね。面白かった。ブラッドショーと別れ、現職を離れたポーの次作が気にかかる。2025/10/13
道楽モン
158
いやはや今作も傑作だった。素晴らしい。必ず最新作がシリーズの最高傑作となっているのが本当に立派だ。ポーが事件後のPTSD回避の為のカウンセリングを受けているという構成であるが、どんでん返しの連続で、後半はもう、どこまでひっくり返し続けるのだーと嬉しい悲鳴。陰惨な事件で胸糞悪いけれど、ポーとティリーの会話の楽しさと、読者の予想を裏切り続ける展開で、かなり驚きつつ愉しませて頂いた。謎解きとか(暗号はティリーが楽々解読)、どんでん返しがメインではないのに、このサービス精神。さらに次作につなげる置き土産が心憎い。2025/09/24




