内容説明
致命的な心の傷を、人はいかにのりこえうるか?
ささやくような美しい声で、答えてくれる物語。
(川上弘美 / 作家)
旅をするとき、人は同時に、命を見つめているのではないか。
(西加奈子 / 作家)
この“旅”の体験と記憶は、いつまでも失われない。
自分もいつかは“最高の旅”を誰かとしてみたい。
人生に終わりはないのだ。
(小島秀夫 / ゲームクリエイター)
あらすじ
「若年性アルツハイマーと宣告された男性、26歳。人生最後の旅の道連れ募集」。エミルは病院と周りの同情から逃れるため、旅に出ることにした。長くても余命2年。同行者を掲示板で募集したところ、返信が届いた。「高速道路の三番出口で待ち合わせしよう。こちらは、つばの広い黒い帽子にゴールドのサンダルに赤いリュック。どう?」。現れたのはジョアンヌと名乗る小柄な若い女性。自分のことは何も語らない。2人はとりあえず、ピレネー山脈に向けキャンピングカーで出発することにした。それは、驚くほど美しい旅の始まりだったーー。
爽やかな筆致で描く、命と愛、生きる喜びについての感動大長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
197
フランスでデビュー作が200万部売れたベストセラーと言うことで読みました。余命2年のキャンピングカーの旅物語、上巻は一気読みです。上巻だけでも、売れている理由が解る気がします。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://sorahate.kodansha.co.jp/2025/10/09
KAZOO
101
読書メーターさんに応募して初めて当選して送られてきた本です。ありがとうございます。今まであまり応募はしていなかったのですが、未刊(25年9月に2冊で発刊予定)ですが1冊のプルーフ本(800ページ強)ということで楽しませてくれました。読みやすく、26歳の男性が若年性アルツハイマーの診断を受け、最後の旅の同行者を募集してキャンピングカーで旅行していきます。同行者は若い女性で訳ありですが、この主人公やその女性の過去などが語られていき、最後は寿命が尽きますが、希望を与えてくれるような終わり方でした。いい本です。2025/06/30
たま
92
若年性アルツハイマーで余命2年と診断されたエミル、家族や友達の気遣いが重荷となり、ネットで見つけた道連れジョアンヌと旅に出る。病気やキャンピングカーでの旅のリアリティに首を傾げつつ読んだが、エミルの心理描写、ジョアンヌとの関係性の変化には説得力があり引き込まれた。ジョアンヌがスピリチュアル系でその方向に展開しているが、エミルの病気はどうなるか、残された家族や友人は?と言うサスペンスもあり、下巻が楽しみ。カップルの女性の方が白血病または結核と言うのは定番シチュエーションだが、男性の病気はめずらしいかも。2025/12/28
アキ
92
まるで自己啓発本のように、主人公が不思議な女性に導かれて行く物語。設定が、若年性アルツハイマーと宣告された26歳のエミルが、親に無断でキャンピングカーでSNSで募った見ず知らずの26歳で黒ずくめのジョアンヌとピレネー山脈へキャンピングに行くという変わったもので、その後の展開も意外性を発揮してすらすら読める。不思議な雰囲気のジョアンヌの何気なく呟いたプルーストや孔子、スタンダールの箴言がエミルの心を動かす。「もっとも偉大な旅人とは、自分自身を見つめ直すことができた旅人だ」下巻では更に主人公の内面に迫るのか?2025/12/20
茜
78
私には若年性アルツハイマー病のことが全然わからなかったのでネットで色々と調べてみました。アルツハイマー病と若年性アルツハイマー病の主な違いは、発症年齢にあります。一般的なアルツハイマー病は、主に65歳以上の高齢者に発症しますが、若年性アルツハイマー病は65歳未満の人々に発症することが特徴です。ストーリーが進むにつれてジョアンヌの置かれている立場も朧気ながら分かってくる。この辺もジョアンヌの過去に関係あるのかな?と読みながら考えました。それにしてもエミルの病状の進行具合(特に余命二年)て早過ぎない? 2025/11/03




