五佰年BOX(2)

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五佰年BOX(2)

  • 著者名:宮尾行巳【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2017/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065106099

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内容説明

遠野叶多(かなた)は、幼なじみの真奈の家から奇妙な箱を見つける。箱の中には実際の人間が生活し、よく見るとそこは中世の日本らしき世界だった。ある時、叶多は箱の中で野盗に襲われている少女を救ってしまう。その結果、幼なじみの真奈が消え、新たに真樹という幼なじみが存在する世界が出現する。真奈は取り戻したい、でも真樹と過ごした時間も鮮明な記憶として蘇っていく。真奈か真樹か。叶多はどちらを選ぶのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トラシショウ。

21
積読消化。最愛の幼馴染である真奈のいる世界へ戻す為の方策を探る叶多。五百年前に繋がる「箱」へどの様な形で干渉するのが、或いは干渉しないのが正解なのか。干渉する事はそのまま現在に少しずつ変化と分岐をもたらすと知りながら、それでも箱の中の少女を救う事を見過ごす訳にもいかぬ彼の苦悩をよそに、以前「箱」に触れた事を思い出した「この世界における真奈」=真樹は一人箱の世界に干渉してしまい・・・。叶多に助力するハルさんの平行世界や多元宇宙についての解釈がなかなかにユニーク。正解の見えない干渉は続く(以下コメ欄に余談)。2018/05/01

JACK

19
☆ 叶多が見つけた木箱の中には中世の日本があった。箱の中には小さいながら人間が生活していて、彼らに干渉すると、現代の世の中が変わってしまう。箱に干渉した事で、叶多の幼馴染の真奈はこの世から消え、前の世界にはいなかった真樹という幼馴染が現れた。叶多の中で、真奈との想い出が薄れ、真樹との想い出が強くなっていく。叶多は真奈を取り戻す事が出来るのか。斬新な設定と意外な展開に惹き込まれます。2018/01/02

カキ@persicape

12
もう取り戻すの無理じゃね?と思ったけど、なるほどそういうことね。でもちょっとの影響でかなり状況が変わるから、あの時その時その都度移動に移動を重ねちゃったらキリがなくならないか?この箱がなぜ出来たのかという核の部分にどういう終着点を付けるのか気になるところ。もしこの混み合った設定で全てを綺麗に収める展開をドヤ顔で繰り広げられたら圧倒される。読んでると映画エターナル・サンシャインをなぜか連想。あれもパラレル要素あるし。今ふとこういう展開だったら面白そうだと残酷なことを思いついたけど、そうならないことを祈る。2017/12/30

柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中

9
謎の箱、神として世界に影響を与えるのかと思っていたら、実は自分の世界をも改変してしまう。この箱が出来た経緯が語られるのか楽しみ2018/01/19

わびすけ

9
500年前の世界と繋がる箱を巡る話。主人公が過去の世界に干渉したがゆえに巻き起こる取り返しのつかないバタフライエフェクトをいかに収集出来るかに1巻は注目していたが2巻で状況はさらに複雑化してきた。この多くの伏線を回収して綺麗に着地出来るか否かによって評価はガラリと変わるが期待しないわけにはいかない。SF要素が強いが同時に恐怖を覚えるような緊張感も味わうことができる。今後が楽しみな作家の一人。2017/12/30

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