冷蔵庫探偵 蔵前怜子

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冷蔵庫探偵 蔵前怜子

  • 著者名:遠藤彩見【著】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 講談社(2025/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065404096

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内容説明

冷蔵庫を見れば、持ち主のすべてがわかる――。
ミステリー史上、もっともクールで生活感のある探偵、登場!

新人刑事の涼は思慮の浅い行動ばかりして上司に叱られっぱなし。「次に問題があればクビ」と言われて失意のなか、友人の小川が主催するホームパーティーへ参加する。だが、その場で突然小川が倒れてしまう。誰かが意図的にアレルゲンのそばを混入させたようだ。全く手がかりがつかめず途方に暮れる涼だったが、ケータリング業者として来ていた怜子が、冷蔵庫を見てプロファイリングし、たちまち謎を解いてしまう。
その深い洞察力に涼は感銘を受け、彼女に弟子入りを志願するのだった。

二人は仕出し先で次々と事件を解決し、やがて怜子が過去にパワハラの濡れ衣を着せられ退職した「スワンビューティーカンパニー」の闇に挑む!

第1話 ニンジンフライの正体
第2話 不屈のレモンおむすび
第3話 おからケーキの秘密
第4話 ピザ・カプリチョーザの選択
第5話 再生のラタトゥイユ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さっちゃん

46
新人刑事の真名辺涼は、冷蔵庫の中身を見てプロファイリングして謎を解いたケータリング業者の怜子に感動して弟子入りを決意。「ニンジンフライの正体」「不屈のレモンおむすび」「おからケーキの秘密」「ピザ・カプリチョーザの選択」「再生のラタトゥイユ」5話の連作短編集。/やる気空回り系刑事の涼と、対照的にクールな怜子。章を追うごとに、怜子を変えた6年前の後輩転落死事件に迫る。ちょっと都合良くいきすぎな所もあるけれど、思っていたよりちゃんとミステリで面白かった。特に脇キャラが良くて読後感も爽やか。読むとお腹がすく一冊。2025/09/27

ゆのん

44
冷蔵庫の中身から推理を展開する…ミステリを数多く読んでいるとたまに見かける。本作は『冷蔵庫探偵』なる新たな(?)ジャンルの探偵(?)が登場する。表紙の感じから日常ミステリを予想していたが、パワハラ、ネグレクト、殺人、詐欺など本格的な犯罪が登場。過去に辛い経験をした刑事と料理人が謎を解いていく作品となっている。急患で運ばれた時に一瞬、下着を気にする感じと似ているなぁなんて思い、冷蔵庫の中身はその人の人間性が出るのかと思ったら読了後に冷蔵庫掃除をしていた。『終活』の一環として冷蔵庫掃除を入れておこうと思う。2025/04/27

さちこ

43
良く考えられていて矛盾もしないのだけど、文章が読みづらく感じた。栄養素が分かりやすかった。2025/11/28

Roko

29
ケータリング業者の玲子は職業柄、冷蔵庫の中を見ただけで、その持ち主がどんな人なのかを見抜くことができます。この家の冷蔵庫を観察してみると、料理をしない独身男なので、ほぼ、飲みものしか入っていません。でも、この男が入れたとは思えないものが入っていて、そこから事件の犯人についての推理を始めます。2025/11/08

糸巻

28
多分初めて読む作家さん。冷蔵庫の中を見てプロファイリングしてしまうとは、なんて新しい探偵。洞察力が足りない新米刑事・真名辺涼が、個人でケータリング業を営む蔵前怜子のサポートを受けて事件を解決しちゃう?コミカルなミステリかなと読み進めたが、怜子が抱える過去が想像以上に暗く読み応えも感じて面白かった。5話収録の連作短編。トラウマと向き合う事=(冷蔵庫の)扉を開けるに掛けていて、推理を楽しみながら登場人物たちが前向きになれる過程が読んでいて心地良い。周囲を固めるキャラクターも濃く、アンリとスミーが良かった。2025/09/29

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