創元推理文庫<br> シャーロック・ホームズの復活【深町眞理子訳】

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創元推理文庫
シャーロック・ホームズの復活【深町眞理子訳】

  • ISBN:9784488101206

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内容説明

名探偵ホームズが宿敵モリアーティー教授とともに〈ライヘンバッハの滝〉に消えた「最後の事件」から3年。ロンドンで発生した青年貴族の奇怪な殺害事件をひとりわびしく推理していたワトスンに、奇跡のような出来事が……。名探偵の鮮烈な復活に世界が驚喜した「空屋の冒険」を始めとして、ポオの「黄金虫」と並ぶ暗号ミステリの至宝「踊る人形」、奇妙な押し込み強盗事件の謎が鮮やかに解かれる「六つのナポレオン像」など、珠玉の13編を収録する、シリーズ第3短編集。/収録作=「空屋(くうおく)の冒険」「ノーウッドの建築業者」「踊る人形」「ひとりきりの自転車乗り」「プライアリー・スクール」「ブラック・ピーター」「恐喝王ミルヴァートン」「六つのナポレオン像」「三人の学生」「金縁の鼻眼鏡」「スリークォーターの失踪」「アビー荘園」「第二の血痕」「解題=戸川安宣」「解説=巽昌章」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かさお

34
短編13編、ぎっしり583ページ。行方不明だったホームズの帰還❗️ワトソンとの再会❗️再びタッグを組む。ああ、ムネアツ✨有名な「踊る人形」も収録。今回感じたのは、ホームズは警察ではなく、あくまでも探偵だという事。ずいぶん粋な解決をしてくれる。これが現代にも受け継がれている「探偵論」の源だと改めて認識。ロマンである。ホームズ語録→「自転車のタイヤ跡なら42通りは見分けられる」「窓口で他人の電報の控えを見せてもらうのに7通りの手段がある」すげ〜ぞ、ホームズ✨お気に入りは、第二の血痕、金縁の鼻眼鏡、空屋の冒険。2024/03/24

stobe1904

30
【シャーロック・ホームズ短編集第三弾】全13篇の短編で構成されている。ホームズの変人ぶりや冷徹さが少し抑えられて、人間らしさや温かみが随所に出ているところに新鮮味を感じる。オーソドックスな事件だけでなく、暗号ものや日常の謎を扱う作品もあり、バリエーションに富んだ構成が飽きさせない。中でもホームズが帰還する『空屋の冒険』が圧巻の出来栄え。この時代に自転車が普及し始めたのかと、当時の風潮も興味深い。★★★★☆2023/11/05

ホームズ

27
この新訳シリーズは表紙が良いな~(笑)1話に1つですが挿絵も入ってるし(笑)何回読んでも『空屋の冒険』でのホームズの登場のシーンは好きだな~(笑)『六つのナポレオン』『第二の血痕』『踊る人形』『ノーウッドの建築業者』とか好きな短編が多い中あまり好きでないのが『アベ農園』かな~。たまにホームズの世界に浸りたくなる(笑)2012/07/29

ぺぱごじら

24
探偵には探偵独特の倫理と矜持があり、時には崇高な目的のために自ら世間の法を逸脱すること、時には自らの価値観で人を裁くこともあり、また『呉越同舟』である警察からの純粋な称賛にもあっさり背を向ける。シャーロック・ホームズは真理に向かって直線的に進もうとする余りに、多方面から様々な誤解を受けて全うな評価を同時代には得られずに終わる可能性もあったが、あの『斯くも永き不在』が、彼の重要性を再認識させることになった。良かったね、ホームズ(笑)。本作は『ノーウッドの建築業者』がお気に入り。2014-312014/02/15

tokko

18
いやぁ復活することを知っていて読んでも最初の「空屋の冒険」はうれしくなりますよね。「さよならドラえもん」の後で読む「帰ってきたドラえもん」と同じくらい(ちょっと違うか)。現代ではおよそ意味をなさないのかもしれないが、手紙を使った恐喝というのが19世紀では可能だったんですね。現代ではもはやコピー、拡散が瞬時に行われますから。2020/04/19

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