内容説明
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明治から令和まで、新たな100首が登場!
「バスの中で、或いは珈琲を飲みながら、或いはトイレに起きた明け方に、誰かの短歌を思い出すことがある」(「あとがき」より)。
現代短歌のトップランナー・穂村弘がふと思い出して嬉しくなったり、たまたま目に飛び込んできて「いいな」と思った100の短歌を集めた一冊。話題の前作『短歌のガチャポン』から時を経て、明治から令和までのきらめく100首が新たに登場!
例えば……。
乱気流に突入します、すみません機長は乱気流が好きなので(ぬぬ)
大河に投げんとしたるその石を二度みられずとよくみいる心(中原中也)
枕木の数ほどの日を生きてきて愛する人に出会はぬ不思議(大村陽子)
男性は土俵に入ってよい しかし土俵の外に出てはならない(田村囲)
友達の遺品のメガネに付いていた指紋を癖で拭いてしまった(岡野大嗣)
前作に続きメリンダ・パイノ氏による作品世界を広げるキュートなカラーイラスト25点も収録。
ページをめくるたびに、ガチャポンを回す時のような「わくわく」を感じられる一冊です!
※この作品はカラーが含まれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
39
再びのガチャポン。やはり楽しい。目に見える面白さも想像を掻き立てる。「逃げてゆく君の背中に雪つぶて 冷たいかけら わたしだからね」凍ってしまった心が見えてしまって切ない。「こわれないものはつくっちゃいけないの。こわれないものはほかをこわすの。」こわれないものを作りたいのに作っちゃいけない。人の矛盾にくらくらする。2025/10/13
あや
33
日経歌壇の選者でもあり、エッセイの名手でもある歌人穂村弘さんによる一級短歌アンソロジー。近代短歌から新聞歌壇に載った作品までその守備範囲の広さと読解の深さに驚嘆する。選ばれた歌の好き嫌いの好みは分かれるかもしれないかもですが、私は楽しめました。 〈うらさびしいダイエーで襁衣(シャツ)を 海風に耐へられるだけおしやれな白を/岡井隆〉〈あなたたちこんなところでなもしてゐるのつていふはふの人間/本多真弓〉〈退屈をかくも素直に愛しゐし日々は還らず さよなら京都/栗木京子〉2025/11/08
虹色
26
『短歌のガチャポン』の続編。飯田さん作の壊れないものを作ってはならないという意の歌には、大いに頷けます。中原中也作<大河に投げんとしたるその石を二度みられずとよくみいる心>の穂村さんの解説「運命」と「選択」は心に染みます。同じものを見ているはずなのに、同じような経験をしているはずなのに、心引かれる言葉に置き換えられる歌人、素晴らしい方々ですね。2025/12/10
manamuse
15
う〜ん、やっぱり短歌とかって年をとっても分からない…2025/10/13
練りようかん
14
ガチャガチャのように、短歌というジャンルは決まっていてしかし何が出てくるかはわからない。テーマの括りは無いし『短歌ください』等既知の一首かもしれない。見たことないのが出るといいな、と思いながら手を捻った。はじめにメリンダ・パイノさんとのイラストコラボページがあり、特に好きなのは澤村斉美“雲を雲と呼びて止まりし友よりも自転車一台分先にゐる”。はみ出しそうな大きさで輪郭は薄い自転車。友との距離の眩しさを掬い取る穂村氏の解説も良かった。また、加藤治郎のソビエトや笹井宏之のゴッホ、町田康のパイの実に心動かされた。2025/09/27
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