内容説明
時空に跳ばされたキシリアが目覚めたのは10年後の世界、一年戦争開戦直後のグラナダだった。その見た目も23歳になっていた。聞けば、記憶のないこの10年、キシリアは引きこもって、遊び歩いていたという。致命的な遅れを取り戻さなければならない――知恵とコネをフル稼働し、まんまとジオン軍に潜り込んだキシリアは、軍の組織図をいじって編成に突撃部隊を組み込む 。そして予算をぶんどり、自由に使える土地をコロニーとグラナダに確保すると、まったく進んでいないモビルスーツやモビルアーマーの開発を命じ、遅遅として正しく進んでいなかったガンダム正史を強引に動かすのだった。やがて一年戦争は最終局面へ。正史を守るため、ジャブロー、テキサスコロニー、ソロモン、ア・バオア・クーを辻褄合わせのために飛び回るキシリアの運命はいかに! やはりシャアの手で最期を迎えてしまうのか? ガンダム×悪役令嬢のパラレル・ファンタジー、終結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小娘とドラゴン
2
上巻と比べて、面白さが半減した。ストーリーをアニメ準拠にするため奮闘する展開は変わらないのだが、他のキャラクターを蔑ろにした感じが見受けられイマイチのっていけない。大好きなはずのザビ家の面々やシャア、アムロといったメインキャラクター達との会話は、もっと大事にしていきそうなのだがとても適当で楽しそうでもない。ストーリーを進めることだけが目的になってしまい、悪役令嬢ものとしての良さまでなくなってしまった。2025/10/08
miya
1
いくらでも話が考えられるのが、難しいところかな。2025/12/10
キュー
1
下巻になってようやくテレビシリーズの時間軸になってだいぶ物語がズレてきて、それを修正しようという話になって話の進み方が早くなっていく感覚。読み易い文章と共にドライブ感の様な物が感じられて一気に読めたな。死ぬべきキャラクター達がほとんど死なないんだけどモブ達は大量に死んでるんだよね。そこで自分だけが生き残る訳にはいかないって正史と同じ様にバズーカで吹っ飛ばされる展開は良かったと思う。まぁキシリア自体は生き返らせて主人公がちゃんと罰?を受けたって事なんだろうけど。ちょっと爽やか?なラストも読後感良し。2025/11/20
またゆき
0
創作味がちゃんとあった上巻に比べて、下巻になって一気に駄作化したのでは。一年戦争が始まった後の「原作シーンを無理矢理再現させる」くだりが何回も出てきてクドいし、はっきりいってめちゃくちゃサムい。所詮一人の転生者にはどうやってもガンダムサーガは変えられないのだ、というほうが仮にキャラクターに愛着が湧いて史実を回避させたくなったとしても、転生先の世界を変えてやろうと思ったとしても、原作信者であろうと思っても「物語は変わらない」のだ、という無常観の中でコメディカルな要素があったほうがいい作品になったと思う。2025/09/25




